インターネット技術の教科書、攻撃的なtweetを書いている途中で警告する機能

インターネットの仕組みを中をちょっとさわれるくらいに知るには、古いですが下記の本が分かりやすくてお勧めです。 https://www.amazon.co.jp/dp/4774142352 本の中身を解説し始めると講義になってしまうので、今日はやめておきましょう。 Twitter社は、Elon Musk氏が昨年買収して人員の大整理をして有名になりました。買収前の収益構造の分析がネットに落ちていました。 https://www.investopedia.com/ask/answers/120114/how-does-twitter-twtr-make-money.asp 一般アカウントは無料で、最…

世界の研究所 Twitter社

昨年末からTwitterで面白い動きが起きています。インターネットの普及で直接民主制が可能になるかもしれないと思っていましたが、一つ目の波が来つつあるようです。従来のマスコミとは完全に分離して、自然発生した「野生」オンブズマン(※)が活動しているので時代の流れを感じます。 今週の世界の研究所は、Twitter社です。今週はインターネット上のプラットフォームと関連技術を調べたいと思います。またちょっと仕事の波が来ているので、調査が浅くなることはご容赦ください。まずTwitter社の技術ブログ(2017)から: https://blog.twitter.com/engineering/en_us/…

You are not litening (7)第7章 反対意見を聞くのは熊に追いかけられるほど怖い, 第8章 フォーカスグループのカリスマモデレータ

金曜日の読書You are not listening は7章(Listening to Opposing View - Why it feels like being chased by a bear)と8章(Focusing on what’s important - Listening in the age of big data)です。 ・交渉事をするときには好奇心を持って聞くのがよい。敵だと思ったり、論破、マウントしようとしたり、罠をしかけようとすると失敗する。 ・自分の意見と反対のことを聞いたときの脳の反応をfMRIで見ると、怖いもの(熊)に追いかけられているときと同じ…

放電加工

液体中のプラズマの重要な応用として、放電加工があります。これは、電解質を含まない水や油など、電気分解が起こらない絶縁性の液体中で、針や線状の金属を、導電性のある工作対象に接触させ電圧をかけることにより、液中でプラズマを発生させて、ジュール熱や酸素ラジカル等による化学反応によって削っていく方法です。細い金属線や針を刃物として使えるので、非常に精密な加工を行うことができます。また、ダイヤモンド工具(ホウ素ドープと金属で導電性を持たせている)の加工にも不可欠です。現在の装置は、1マイクロ秒、10000Aのパルス放電を使っているそうです。この精密制御は簡単ではなく、お金を払う価値があります。 htt…

液中プラズマとその応用

大きなエネルギーを短時間に集中して放出する方法は、パルスレーザーや磁気リコネクションなどいろいろありますが、今週は高電圧短パルスによるプラズマに限定しましょう。大気圧で高電圧の放電を起こすと稲妻のようになりますが、圧力が低いと、電離した気体分子と電子が広範囲に広がります。これはスパッタやプラズマCVDに使います。スパッタの場合は、永久磁石を入れて電離気体を狭い範囲に集中させて原料をイオンでたたいて原子化して蒸発させ、成膜に使います。プラズマCVDでは原料分子の化学反応に使います。 下記、AGC Europeのyoutubeやwebが分かりやすいです。 https://www.youtube.c…

世界の研究所 長岡技術科学大学極限エネルギー密度工学研究センター(今週は2つ)

瞬間的に大きなエネルギーを投入する研究を行っている施設は国内にほかにもありました。 長岡技術科学大学極限エネルギー密度工学研究センター で、ここは現在も活動しています。 https://etigo.nagaokaut.ac.jp/index.html ここは、ETIGO-IVというパルスイオンビーム照射装置を用いて研究しています。 400kV (40万ボルト), 13kA(13000アンペア), 120nsというなかなかの威力です。 製作したのは下記の会社です。パルスパワー技術研究所というそのものずばりの名前ですね。 https://www.myppj.com/company.html 高電圧…

世界の研究所 熊本大学パルスパワー研究所

今週の世界の研究所は、去年、パルス大電流により魚肉のアニサキスを死滅させる発表で有名になった、熊本大学のパルスパワー科学研究所(現在は改組されて、産業ナノマテリアル研究所)を取り上げます。この方法は実に名案で、速く実用化されてほしいですね。ただ、研究所は改組で研究対象が全く変わってしまったみたいです(二次元ナノシート)。パルスパワーは研究対象として尖っていて好きなのですが… http://www.ipps.kumamoto-u.ac.jp/ http://www.iina.kumamoto-u.ac.jp/ 今週は、先週のUAE-TII研究所のDirected-Energy Divisionも…

You are not listening(6)第5章 音痴な返答, 第6章 ウサギとカメ

金曜日の読書You are not listening は15章あるので、少し端折り(はしょり)ます。今日は5章(The tone-deaf response - Why people would rather talk to their dog)と6章(Talking like a tortoise, thinking like a hare - The speech-thought differential)です。 言っていることは単純で、5章は、悩みを打ち明けられた時など深刻な話題のときには聞き手の反応が重要ということ、6章は聞き手はなるべく話さないで考えながら聞くこと、です。詩の引用、…

楕円曲線暗号

インターネットで使われる暗号で素因数分解がでてくるのは、公開鍵として数百桁~の大きな数を与えておいて、暗号を平文にもどすとき(復号)にその素因数を使った演算を行うためです。素因数が分からないと復号できないことを利用しています。素数を掛け算して大きな数を作るのは簡単ですが、その素因数分解は非常に時間がかかるという、演算の非対称性を利用しています。 いろいろ調べていたら、次世代の暗号として「楕円曲線暗号」というのが面白かったです。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%95%E5%86%86%E6%9B%B2%E7%B7%9A%E6%9A%97%E5%8F%B7…

暗号はインターネット取引に不可欠である

暗号は情報化社会には不可欠のものです。たとえば、インターネットは情報の塊が道路を通って遠くの場所に運ばれるようなもので、通過点で悪い奴が検問(盗聴)することができます。暗号化されていない情報は容易にコピーできるので、盗まれたことが分かりません。インターネットバンキングやクレジットカード認証でパスワードを盗まれると後で勝手な送金が行われてたいへんです。そのためにインターネットを通過する情報は暗号化されるべきでしょう。最近は暗号化されていないサイト(hppts://でなくてhppt://)はブラウザが警告を出すようになっています。 個人(クライアント=送り手)から銀行(サーバー=受け手)にパスワー…