脳から発話信号を取り出して機械で言葉にする技術

昨日のStanford 大学(Howard Hughes Medial Institute)の論文は下記です。 https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2023.01.21.524489v1 BioRxivは査読前に論文を公表する論文サーバー(生物系)ですが、この論文はすでにいろいろ取り上げられてバズっています。下記は英語の解説記事と、機械翻訳による日本語サイト(怪しい?)です。 https://syncedreview.com/2023/01/26/stanford-us-brain-computer-interface-enables-stroke-…

世界の研究所 Howard Hughes Medical Institute

今週の世界の研究所は、米国の Howard Hughes Medical Institute です。本拠はメリーランド州ですが、いろいろなところにいる研究者を所員として雇って、巨額の予算をつける制度をとっています。財団形式ですが、資産は3兆円くらいあり、Micorsoftのビル&メリンダ・ゲイツ財団に次ぐ規模だそうです。研究と教育(小学校からポスドクまで)を支援するようです。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B…

You are not litening (8)第9章 聴く力と即興とユーモア, 第10章 ラジオパーソナリティと政治家と詐欺師の共通点

金曜日の読書You are not listening は9章(improvisational listening - A funny thing happened on the way to work)、10章(Conversational Sensitivity - What Terry Gross, LBJ, and con men have in common) ・Googleの研究(Project Aristotle):うまくいくチームとうまくいかないチームがあるのはなぜか?3年の研究の結果、構成員がそれぞれ同程度に発言しているチームが一体感があり生産的なチームであることがわかった。…

インターネットと郵便の比較

インターネットは郵便と似ているところもありますが、似ていないところもあります。 郵便は、宛名を書いて投函すると、ポスト→集配郵便局→地域区分局(発側)→地域区分局(着側)→集配郵便局→宛先 となります。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%AE%E9%80%9A%E9%83%B5%E4%BE%BF 地域区分局は全国に65個あるようです。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%AE%E9%80%9A%E9%83%B5%E4%BE%BF%E5%B1%80#%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%8C%BA%E5%88%8…

インターネットの認証局

全国的に寒波が来ています。皆様、ご安全に! 今日は、認証局の話をしようと思います。インターネットで通信をするときに、平文だと横から読み取られてまずいので、毎回暗号化します。https://のアドレスにアクセスすると公開鍵暗号で共通鍵を送って、それを使ってその場限りの暗号化をします。こういう手順を踏んでも、そもそも通信相手が本物でないと無意味です。認証する機関が必要です。それが認証局です。ブラウザのurlの左側に南京錠のマークがついているときは有効な証明書で認証(SSL認証)されています。認証局が政府機関の国もあるようですが、民間の有料サービスのことが多いようです。 https://www.di…

インターネット技術の教科書、攻撃的なtweetを書いている途中で警告する機能

インターネットの仕組みを中をちょっとさわれるくらいに知るには、古いですが下記の本が分かりやすくてお勧めです。 https://www.amazon.co.jp/dp/4774142352 本の中身を解説し始めると講義になってしまうので、今日はやめておきましょう。 Twitter社は、Elon Musk氏が昨年買収して人員の大整理をして有名になりました。買収前の収益構造の分析がネットに落ちていました。 https://www.investopedia.com/ask/answers/120114/how-does-twitter-twtr-make-money.asp 一般アカウントは無料で、最…

世界の研究所 Twitter社

昨年末からTwitterで面白い動きが起きています。インターネットの普及で直接民主制が可能になるかもしれないと思っていましたが、一つ目の波が来つつあるようです。従来のマスコミとは完全に分離して、自然発生した「野生」オンブズマン(※)が活動しているので時代の流れを感じます。 今週の世界の研究所は、Twitter社です。今週はインターネット上のプラットフォームと関連技術を調べたいと思います。またちょっと仕事の波が来ているので、調査が浅くなることはご容赦ください。まずTwitter社の技術ブログ(2017)から: https://blog.twitter.com/engineering/en_us/…

You are not litening (7)第7章 反対意見を聞くのは熊に追いかけられるほど怖い, 第8章 フォーカスグループのカリスマモデレータ

金曜日の読書You are not listening は7章(Listening to Opposing View - Why it feels like being chased by a bear)と8章(Focusing on what’s important - Listening in the age of big data)です。 ・交渉事をするときには好奇心を持って聞くのがよい。敵だと思ったり、論破、マウントしようとしたり、罠をしかけようとすると失敗する。 ・自分の意見と反対のことを聞いたときの脳の反応をfMRIで見ると、怖いもの(熊)に追いかけられているときと同じ…

放電加工

液体中のプラズマの重要な応用として、放電加工があります。これは、電解質を含まない水や油など、電気分解が起こらない絶縁性の液体中で、針や線状の金属を、導電性のある工作対象に接触させ電圧をかけることにより、液中でプラズマを発生させて、ジュール熱や酸素ラジカル等による化学反応によって削っていく方法です。細い金属線や針を刃物として使えるので、非常に精密な加工を行うことができます。また、ダイヤモンド工具(ホウ素ドープと金属で導電性を持たせている)の加工にも不可欠です。現在の装置は、1マイクロ秒、10000Aのパルス放電を使っているそうです。この精密制御は簡単ではなく、お金を払う価値があります。 htt…

液中プラズマとその応用

大きなエネルギーを短時間に集中して放出する方法は、パルスレーザーや磁気リコネクションなどいろいろありますが、今週は高電圧短パルスによるプラズマに限定しましょう。大気圧で高電圧の放電を起こすと稲妻のようになりますが、圧力が低いと、電離した気体分子と電子が広範囲に広がります。これはスパッタやプラズマCVDに使います。スパッタの場合は、永久磁石を入れて電離気体を狭い範囲に集中させて原料をイオンでたたいて原子化して蒸発させ、成膜に使います。プラズマCVDでは原料分子の化学反応に使います。 下記、AGC Europeのyoutubeやwebが分かりやすいです。 https://www.youtube.c…