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D-waveは配線の問題をどう解決しているか
脳のニューロン(神経細胞)には1000本の入力端子(シナプス)があり、本体に入って重みづけ和ののち非線形演算を行って1つの出力を出すという構造になっています。1000本の入力端子それぞれが他のニューロンの出力につながってその出力(電圧パルスの頻度)を受け取り、また演算して、という過程が1000億のニューロンにわたって行われるわけです。この構造を電子回路で作ろうとすると配線であふれかえってしまいます。 私が講義で見せている昔のスーパーコンピュータのようになります。下記の図で青いのが配線で、圧倒的な体積を占めています。修理のときはこれを解きほぐす必要があるので大変だったでしょう。 https://…