レーダーによる宇宙ごみの追跡には電波望遠鏡を使っている

地球周回軌道上の宇宙ゴミの監視の一つの方法はレーダーです。 1cm以上のものが約50万個あることがレーダー観測からわかったそうです。 https://www.orbitaldebris.jsc.nasa.gov/measurements/radar.html に写真が出ています。 MITが国防総省との契約で運営するHaystack レーダーは波長3㎝(10GHz)、隣のHAXレーダーは波長1.8cmだそうです。Haystack Radarは分解能25cm(追跡精度0.0005度),距離は40000kmまで見えるそうです。すごい性能ですね。 これは46mの球状の殻でおおわれた37mのパラボラアン…

宇宙ごみの記録追跡

地球周回軌道上の宇宙ゴミは、ソフトボール大(10cm)から記録追跡されているそうです。 下記サイトが面白いです。 https://orbitaldebris.jsc.nasa.gov/ 地上からの光学観測とレーダー、および衛星からの測定があるようです。 https://orbitaldebris.jsc.nasa.gov/measurements/ mitigation (刑の)軽減、緩和、鎮静 amnesty 恩赦、特赦 (犯罪の事実が消え、完全な復権を伴う) 「ア」ムネスティ(アクセント注意、ネにアクセントを置く発音は英語ではないようです) pardon 「パ」ードン 恩赦、減刑(犯罪の事…

世界の研究所 North American Aerospace Defense Command 北米合同航空宇宙防衛司令部

今週の世界の研究所は、先週のサンタクロースの追跡情報提供で有名なNORAD(North American Aerospace Defense Command、米国とカナダの合同航空宇宙防衛司令部)を取り上げます。 https://www.youtube.com/watch?v=UYG1SsR6WgQ https://www.noradsanta.org/ja/map 冷戦時はロッキー山脈の地下シャイアンマウンテンに地下司令部があり、スパイ小説によく登場しましたが、今は司令部は地上に移転し、地下施設は電磁波攻撃に備えて精密機器の設置場所にしようとしているようです。 https://en.wiki…

碧巌録 日日是好日

金曜日の読書、「碧巌録(英語名 Blue Cliff Records)」の第六則(the sixth case, 100まである)を紹介します。本文は短いです。 「挙。雲門垂語云。十五日已前不問汝、十五日已後道将一句来。自代云。日日是好日。」 「日々是好日」はここから来ています。議論はありますが、比較的わかりやすいです。下記wikipedia参照。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%97%A5%E6%98%AF%E5%A5%BD%E6%97%A5 英訳は下記です。 Yun Men said, “I don’t ask you about be…

魔法の単語で乗っ取れるとは!

昨日紹介したLog4j脆弱性の解説は下記が分かりやすかったです。 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2112/16/news128.html 魔法の単語があって、それをチャット等に入力すると、コンピュータを乗っ取れるというすごい脆弱性のようです。SFでは催眠術(hypnosis ヒプ「ノ」ウシス)で人間の潜在意識(the subconscious)に同様の脆弱性を埋め込む話はよくあるのですが、実際のライブラリに残っているのは驚きです。大騒ぎになっている理由がわかりました。 対策としては脆弱性のない新バージョンに更新するのが当然いいです。別に、その呪…

Open source software Log4j の脆弱性

MIT technology review を購読はじめました。科学技術を中心とした週刊誌?で、$50/yearです。過去購読したNational Geographic等よりも私に合っているようで、面白いのはいいのですが、時間が足りなくなります。さて、昨日有料の転職会社Indeedの話をしたので、今日はある意味その対極にある open-source software developersの話を同誌から紹介します。インターネットの内部処理で広く使われているLog4Jというソフトに脆弱性が見つかったそうで、その対策でボランティアが一日22時間労働で悲鳴を上げているとのこと。バグや脆弱性を見つける人…

小集団のEBITDA最大化

昨日の「今日の英語」を準備するときに electrician(高卒レベル)とelectrical technician(大卒レベル)の違いを探していて昨日紹介したIndeedのサイトを見つけました。 人材派遣IT企業のIndeedは2004年米国設立の会社で、現在は日本のリクルート傘下のようですね。 https://www.indeed.com/about/our-company  買収の背景が下記に解説されています(一般論ですが、個別企業の解説は「ためにする」記事も多いので、本当かどうかは多方面から吟味する必要があります)。少なくとも、会社を小集団に分けてそれぞれの財務計算を行い、集団のEB…

世界の研究所 各国の電気工事の資格認証機関

昨日、第二種電気工事士の実技試験を受けてきました。合格すれば200V以下の電気工事ができるようになります。40分で簡略化した回路図(スイッチ「イ」が結線箱を隔てて電灯「イ」を制御する等、としか書いていない略図を見て実際の配線や使用する接続部品は自分で考える)から電線を切ってねじ止め・圧着配線した作品を作るもので、準備は文字通り前日のみの一夜漬けでしたが、ギリギリ試験時間内に完成できました。ところどころ自信がないところ(ケーブルの剝きすぎや、ねじ止め部分の「の」の字が大きいなど)がありますが、直す時間はありませんでした。退出時に周りを見たら未完成の人がちらほら、という状態で、合格率75%では採点…

碧巌録 達磨大師

金曜日の読書、「碧巌録(英語名 Blue Clif Records)」をやろうとしています。100個の禅問答が載っている本です。解説書によると順序は緻密に構成されているそうですが、難解です。私は外国人に宗教は何かと聞かれると、zen buddistだと答えているので、質問されて答えられないと恥ずかしいのでいろいろ本を読んでいます。禅は、インドから菩提達磨(Bodhidharma、ぼだいだるま、だるま人形のモデル)が西暦520年(479年以前という説もある)に中国にやってきて「面壁九年」をしたことで有名になり広まったようです。碧巌録の中にも「達磨大師が中国に来た意味はなにか?」というものが複数あ…

臨界磁場の最高値

超伝導体を強い磁場中に入れると、超伝導でなくなります(超伝導が「破れる」という)。その限界となる磁場の大きさを臨界磁場と言います。臨界磁場には2つあり、微視的に超伝導が破れた部分ができて、そこに磁場が入り込み始める「下部臨界磁場Hc1」と、全部が超伝導でなくなる「上部臨界磁場Hc2」です。元素単体など一部の超伝導体はHc1=Hc2となり、第1種超伝導体と言います(臨界磁場は小さい)。Hc1≠Hc2となる大部分の超伝導体を第2種超伝導体と言います。昨日の話のように超伝導体を磁場中冷却して超伝導にすると「磁化」して強い磁石と同様にふるまいますが、Hc1とHc2の間の大きさの磁場を使うことになります…