世界の研究所 Intel Labs と Intelの Optane メモリ撤退

今週の世界の研究所は、米国Intel社のIntel Labsです。 https://www.intel.com/content/www/us/en/research/overview.html 下記116人のっているのは役付きの人でしょうか。ソフトウェアだけでなく回路の人もいます。日本人はいないですね。 https://www.intel.com/content/www/us/en/research/researchers/overview.html Intelは最近コンパイラをみんなに無料公開してくれてたいへん助かっています(これまではバージョンアップのたびに10万円くらいずつ必要で面倒でし…

マキャベリ (10) 運命の変転に自力で備えよ

今週のマキャベリ「君主論」は24章~26章です。最終章26章は、フィレンツェの新領主ロレンツォ・デ・メディチへの提言です。外国勢力の介入で混乱しているイタリアを取り戻してほしい、そのためにはこれまで述べてきたように軍備を鍛え、人心を引き付けるべきである、と言っています。結局メディチ家の顧問として1516年から10年間雇われたのですが、1527年5月にスペイン=神聖ローマ帝国(カール5世)のローマ侵攻に伴う政変でメディチ家がフィレンツェから追放されるとき一緒に追放されてしまい、失意のうちに病気になり1か月後に死去しました(58才)。それを知って下記を読むと感じるものがあります。 ・人間というもの…

シェールガスはなぜ流行らなくなったか:温室効果ガスであるメタンが漏れるため?

米国のシェールガス(シェールオイル)開発はバイデン政権になってからぐっと下火になったように見えます。理由は私の理解では、民主党政権は環境問題に敏感で、界面活性剤を含む高圧水を地中に入れるのに抵抗があるようです。昨日の60minという番組( youtubeで2010年の録画を公開)では、水道水のトラブルや地震について言及がありました。去年の大統領選挙の時のテレビ討論でやりあっていました。 https://www.youtube.com/watch?v=f8isArC7hCg シェールガスに力を入れている石油掘削業者Halliburton社の会長が共和党ブッシュ政権のの副大統領だった関連もあるかも…

シェールガスの採掘

今日はシェールガス採掘の実際です。仕組みの動画は下記です。 https://www.youtube.com/watch?v=CM8Lh7SAm6A 実際の設備や住民・関係者への取材が下記です(2010年の報道)。当時の副大統領が元会長だったHalliburton社についての言及など、面白いです。 https://www.youtube.com/watch?v=Vr6b-WzIcyo 4分くらいに頁岩の実物が見えます。 Halliburton社は世界のシェールガス採掘のほとんどすべてにかかわっている、とwikipedia には書かれています。 https://en.wikipedia.org/w…

シェールガスは石の微小空隙に入っている

今週はシェールガスについて調べています。シェール(頁岩 けつがん)に炭化水素系のガスや石油が入っているということですが、岩石は多孔質なのでしょうか?下記は数年前の論文ですが、3次元画像が出ています。採掘する深さや場所によりますが、12-15%の空隙率ということで、思ったより隙間が多いですね。 https://www.nature.com/articles/s41598-019-56885-y 調べても岩石の種類と空隙率の関係の表が見つからなくて不思議に思いましたが、下記によると岩石ができる条件でだいぶ変わるためのようです。特に気体が発生しながら冷える火成岩などは差が大きそうです。 http:/…

世界の研究所 EU-JRC, JST-CRDS, Phillips 66 Research Center

先週はCO2を玄武岩と年単位で反応させてCO2を地中に固定化するアイスランドのプロジェクトの話で終わりました。数kmの地中では温度と圧力は足りますが、岩石にCO2をしみこませるのをどうするかという疑問がありました。接触面積を上げるには岩石の「破砕」が必要と考えられますが、この技術はまさにシェールガス(シェールオイル)の採掘に使われるものです。今週の世界の研究所は、役に立つレポートをタダで公開していた EUのjoint research center をとりあげます。ここはEU付属のシンクタンクですね。所長等の名前は上がっていますが、人数は不明です。 https://ec.europa.eu/i…

マキャベリ (9) 側近を見ればリーダーの能力はわかる

今週のマキャベリは、第23章まで。君主が側近・大臣などを選ぶときの心得です。現代でもある程度の集団を率いるリーダーに有効な心得だと思います。君主をリーダーに読み替えます。 1.リーダーの能力は側近の力量を見ればわかる。側近が優秀な場合は、その力量を見抜いて抜擢している上に、従わせる力を備えているからである。 2.部下に悪だくみをさせないためには、名誉と金銭で報いるとともに自分も苦楽を共にすることにより、リーダーに仕える方が得であると理解させる。また、力に余る大役を与えて頑張らせると信頼関係が深まる。 ※ 一代で大きくなった会社の後継者選びの問題が複数の会社でニュースになっていますね。会社は技術…

地熱発電の熱媒体

100気圧の高圧CO2を地中1kmに注入すると何が起こるかの検討は来週に回すことにして、地熱発電の話をします。 https://www.enecho.meti.go.jp/category/resources_and_fuel/geothermal/explanation/development/about/ によると、地球中心部は5000-6000℃もあるそうです。地熱発電の深度は1000-3000mとのこと。 水のかわりにCO2を熱媒体として使う研究もおこなわれています。 https://www.gerd.co.jp/image/pdf/gerd_topics_20210823.pdf (…

玄武岩との化学反応による二酸化炭素の固定化

アイスランドのカーボンニュートラルは、水力と地熱発電の他に、いろいろな活動で出てくるCO2を地中に埋めて処理する技術が鍵となります。日本の場合は、圧力をかけて液体にして二酸化炭素を通さない岩盤の下の砂岩層にため込みますが(例:苫小牧の実験施設)、 アイスランドでは昨日出てきた「洪水玄武岩」を使おうとしています。 https://phys.org/news/2016-10-co2-stone.html https://www.carbfix.com/how-it-works 等に概略の紹介がありますが、玄武岩と二酸化炭素と水が反応して二酸化炭素が固化(鉱物化)するそうです。 反応の詳細は下記の論…

マントルプルームと大量絶滅

マントルプルームという概念があって、下記youtubeが分かりやすいです。 https://www.youtube.com/watch?v=d_vQb9Bkpgc アイスランドは現在活動中のマントルプルームの出口です。他にハワイ、イエローストーン(米国)、インド洋のレユニオン島などがあります。マントルプルームは動かずに大陸が動くため、火山の列ができるとのことです。 玄武岩が大量に広がっている場所(洪水玄武岩 flood of basalt)は、大規模なマントルプルームが発生した場所であると考えられています(スーパープルーム仮説)。地球磁場の大きな変化も伴うようです。 アイスランド周辺は洪水玄武…