アイスランドのカーボンニュートラルは、水力と地熱発電の他に、いろいろな活動で出てくるCO2を地中に埋めて処理する技術が鍵となります。日本の場合は、圧力をかけて液体にして二酸化炭素を通さない岩盤の下の砂岩層にため込みますが(例:苫小牧の実験施設)、
アイスランドでは昨日出てきた「洪水玄武岩」を使おうとしています。
https://phys.org/news/2016-10-co2-stone.html
https://www.carbfix.com/how-it-works
等に概略の紹介がありますが、玄武岩と二酸化炭素と水が反応して二酸化炭素が固化(鉱物化)するそうです。
反応の詳細は下記の論文(オープンアクセス、pdf注意)にあります。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1876610209009631/pdf
超臨界状態(100気圧、100℃)の二酸化炭素と水を玄武岩と共存させると、Fe、Ca、Mgの酸化物が炭酸塩に変わって二酸化炭素が固定されるそうです。問題は反応に必要な時間で、実験では1年~3年半試していて、1年で十分な玄武岩もあれば、もっと時間がかかるものもある、とのことです(産地による)。加熱が必要なら本末転倒なので、地熱か地下深くの高温高圧を使うのでしょうか。
100m深くなるごとに温度は3℃、圧力は10気圧増えるそうです。
https://www.inpex.co.jp/museum/02/more0103.html
1kmで圧力は100気圧になります。温度も2.5kmも掘れば十分ですね。
どうやって二酸化炭素を大きな接触面積で接触させるかが一番難しそうです。洪水玄武岩が隙間だらけだといいのですが、実際はどうでしょうか。
接触面積 contact area
洪水 flood フらッド
玄武岩 basalt バ「ソー」るト
超臨界 supercritical
多孔質の porous ポウラス
軽石 volcanic foam; pumice パミス; pumice stone
火山弾 volcanic bomb ヴォるケイニック ボム
埋める bury ベリー
岩盤 bedrock
岩盤規制 “bedrock regulations”
砂岩 psammite 「サ」マイト, arenite, sandstone ギリシャ語の砂(psammos)
psで始まる単語はいろいろあります。ギリシャ語→ラテン語から入ってきています。pは読まないのが普通です。
pseudo シュード 偽の (プシュードも可)
psychiatrist サイキ「ア」トリスト 精神科医