地熱発電の熱媒体

100気圧の高圧CO2を地中1kmに注入すると何が起こるかの検討は来週に回すことにして、地熱発電の話をします。
https://www.enecho.meti.go.jp/category/resources_and_fuel/geothermal/explanation/development/about/
によると、地球中心部は5000-6000℃もあるそうです。地熱発電の深度は1000-3000mとのこと。
水のかわりにCO2を熱媒体として使う研究もおこなわれています。
https://www.gerd.co.jp/image/pdf/gerd_topics_20210823.pdf (pdf注意)によれば、
「超臨界状態のCO2は、低粘性のため小さな亀裂面に入り込みやすく、熱交換を効率的に行うことができる。また高密度で圧縮率が大きいため、生産井での採熱の効率も高くなる可能性がある。」
いずれにしても高温高圧の流体を扱う必要がありますが、火力発電所ですでに超臨界水(374℃220気圧以上)が熱媒体として実用化されているので、技術的な問題は少なそうです。現在500℃越の超臨界水をつかう研究開発が進んでいます。
https://www.nef.or.jp/keyword/ta/articles_chi_08.html
超臨界水関連では、下記も面白いです。炭素で水を還元して水素を得る話ですね。
https://spc.jst.go.jp/hottopics/1911/r1911_shi.html
普通の石炭ガス化は、2C+CO2+H2O -> 3CO + H2 のような反応ですね。これはオーストラリアで褐炭を使って作った水素を日本に運んでくる計画が着々と進んでいます。
https://www.osaki-coolgen.jp/technology/

上記「 」のDeepLによる訳は下記です。
Supercritical CO2 can easily penetrate small fracture surfaces due to its low viscosity, allowing for more efficient heat exchange. The high density and compressibility may also increase the efficiency of heat extraction in production wells.

入り込む penetrate 「ペ」ネトレイト 通常の訳は貫通する、ですがちょっと違いますね。
LDOCEによると、to enter something and pass or spread through it, especially when this is difficult で、”spread”が「貫通」にはないですね。
類義語に pierce ピアス があります。穿孔する、貫通する、突き刺す、で耳につける「ピアス」は和製英語と書いてありました。英語はearrings だそうです。穴の開いた耳をpierced ear というそうなので、そこから?
https://news.1242.com/article/107584
https://kaigai-yuki.com/pierced-earring-2396

亀裂面 fracture surfaces
低粘性 low viscosity
熱交換 heat exchange
採熱効率 efficiency of heat extraction
流体 fluid フるイド
熱媒体 thermal media
深度 depth

Leave a Comment

Comments

No comments yet. Why don’t you start the discussion?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA