米国のシェールガス（シェールオイル）開発はバイデン政権になってからぐっと下火になったように見えます。理由は私の理解では、民主党政権は環境問題に敏感で、界面活性剤を含む高圧水を地中に入れるのに抵抗があるようです。昨日の60minという番組(
youtubeで2010年の録画を公開）では、水道水のトラブルや地震について言及がありました。去年の大統領選挙の時のテレビ討論でやりあっていました。
https://www.youtube.com/watch?v=f8isArC7hCg
シェールガスに力を入れている石油掘削業者Halliburton社の会長が共和党ブッシュ政権のの副大統領だった関連もあるかもしれません。
シェールガス採掘の減少は、日本の会社も影響を受けています。商社や資源開発会社は先読みが仕事で、見切りも能力のうちですから仕方がないです。しかし394億円の特別損失というのは巨額です。
https://sustainablejapan.jp/2020/09/11/sumitomo-shale-gas/53727
https://www.japex.co.jp/news/detail/20210513_04/
$60から2020年初めに$20まで暴落していて採算が取れなくなったのですね。それから徐々に上がって今年になってウクライナ危機で$120まで上がっています。いま先物は$90、さらに下がるのではという予測が多いです。
https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_ActionID=DefaultAID&burl=iris_indexDetail&cat1=market&cat2=index&dir=tl1-idxdtl%7Ctl2-CLv1%7Ctl5-jpn&file=index.html&getFlg=on
また、シェールガスを採掘するときに温室効果の大きいメタンガス(CO2の80倍）が放出されるため(下記によると2%-6%の漏れ）、気候変動に悪影響があるという説があります。2006年から急に大気中のメタンが増えたという観測結果もあるようです。通常の天然ガス田に比べて気密が悪いと考えられるので確かに気になりますね。下記は2019年の記事ですが、炭素同位体組成を測った結果、増えたメタンはシェールガス由来らしいという論文がでたことを紹介し、激しく問題視しています。
https://www.nationalgeographic.com/environment/article/fracking-boom-tied-to-methane-spike-in-earths-atmosphere
8年くらい前に研究室にカナダの学生がインターンで来ていました。シェールガス採掘で地元は超好景気なのでしばらくぶらぶらしていても就職は全く心配ない、これから世界一周をしたい、と言っていましたが、今どうしているでしょうか。
“Cows or wetlands have been fingered as possible sources, but new research points to methane emissions from fossil fuel production—mainly from shale gas operations in the United States and Canada—as the culprit.”
culprit 犯人、犯罪者 「カ」るプリット level 9
The culprit is still at large. 犯人はまだ捕まらない。be at largeは「大手をふって歩いている」に似ていると思います。
The police is after the culprit. 警察は犯人を捜索中です。
suspect 容疑者
fossil fuel production 化石燃料の産出
cow burps 牛のげっぷ a burp げっぷ
cow farts 牛のおなら a fart 屁、放屁、いやなやつ
“He said that the local economy was super booming due to shale gas drilling, so he was not worried about finding a job at all even if he hangs around for a while, and he wanted to travel around the world. I wonder how he is doing now.”