弓曳童子

からくり人形は需要があるようで、いまでも製作を仕事にしている人がいます。 下記リンクをたどると、昨日の弓曳童子の製作過程等が説明されています。 http://hara-k.art.coocan.jp/ 図面付きの本も出ていますね。弓曳童子(下記のNo.5)はもうすぐ11月30日販売のようです。 https://www.amazon.co.jp/dp/4434195883 機械仕掛けの勉強をしたい場合は、下記がおすすめです。 https://www.amazon.co.jp/dp/4526077194 a craftsman 職人 craftsmanship 職人の技能、職人気質 billboa…

からくり儀右衛門

久しぶりに江戸時代の人物を紹介しましょう。東芝の創業者の一人(「芝」のほう)田中久重は「からくり儀右衛門(ぎえもん)」と異名を持つ人形職人でした。こういう、別名(二ツ名)が付く技術者になりたいですね! https://toshiba-mirai-kagakukan.jp/learn/history/toshiba_history/roots/hisashige/index_j.htm 下記は20代の作品とのことですが、ゼンマイ、歯車、カムだけでできているのは素晴らしいです。 https://www.youtube.com/watch?v=S-ayNFyBNhA 幕府の緊縮令などでからくりが流行…

オーロラ(4)

オーロラについて、いろいろ情報を集めたので、ここで紹介しておきます。 ・北海道でも強い磁気嵐の時は微弱なオーロラが見えることが、分光観測でわかったとのこと。裸眼では見えません。11年に一度の太陽活動の極大期のみといわれていましたが、頻度はもっと高そうです。 http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/member/shiokawa/aurora_head.html ・magnetic reconnection のわかりやすい講義。シミュレーション先行で、式による解析はまだまだのようです。数学好きの人はアタックしたらいいかもしれません。AIに微分方程式の特殊解を求めさせ…

世界の研究所 Ioffe Institute

今週の世界の研究所は、ロシアのIoffe物理工学研究所(Ioffe Institute)です。Saint Ptersburg(サンクトペテルブルク、昔のレニングラード)にあります。ここには私が学生時代から共同研究している先生がいるので、何度も行ったことがあります。非常に古い建物が使われていますが、重点的にお金が配分されている研究室もあります。創立100年とのこと。サンクトペテルブルグは昔の首都なので、多くの宮殿や美術館があるきれいな街です。 http://www.ioffe.ru/index_en.html https://www.hermitagemuseum.org/wps/portal/…

孫子 窮鼠には逃げ道を

今週の孫子は、7章 軍争篇(Maneuvering)からです。「孫子曰、凡用兵之法、a 高陵勿向、b 背丘勿逆、c 佯北勿從、d 鋭卒勿攻、e 餌兵勿食、f 帰師勿遇、g 囲師勿周、h 窮寇勿迫、i 絶地勿留」1972年に紀元前の古い本が発掘されたためか、英語版と日本語(漢文)版に異同があります。解説本によく書いてあるのは、「g 敵を包囲するときは逃げ道を作っておかないといけない、h 窮地に追い込んだ敵をすぐに攻撃してはならない」です。理由はわかりますね?「窮鼠猫を咬む(きゅうそねこをかむ)」を避けるためです「(師」は軍隊:例 諸葛孔明の出師表、「北」は逃げるです) 34 (c) Do not…

オーロラ(3)

オーロラは、高速電子が大気の上層部(熱圏、電離圏)の分子を励起することで起こります。昨日説明したように、太陽風のひと塊の大きさは地球より大きいこともあり、磁場を伴っています。太陽風の速度は、離脱の過程が異なる~400km/sと1000~3000km/sの2種類があるそうです。1000km/sの電子のエネルギーは3eVくらいなので(あってますか?)、気体分子の励起はできません。加速する過程が必要となります。実験事実として、南向きの磁場を持つ太陽風が来た時にオーロラが激しくなります。これを踏まえて、「磁気リコネクション」が定説となっていて、計算機シミュレーションともあっているそうです。また、オーロ…

オーロラ(2)

オーロラは太陽からくる荷電粒子「太陽風」と地球磁場の相互作用が原因で起こります。磁気リコネクション(magnetic reconnection)という言葉が重要です。 太陽風は磁場も運んできます。太陽表面のコロナ(corona)、プロミネンス(prominence)、フレア(flare)などは聞いたことがあると思いますが、オーロラに関係するのはCME(coronal mass ejection)という大規模な物質(陽子と電子でできたプラズマ)の離脱です。もともとの駆動力は熱エネルギーなのですが、電離気体(プラズマ)の性質から、らせん状の磁場とプラズマの運動が一体となって磁気的な反発が重力に打ち…

オーロラ(1)

雪、コロナ、寒さ、に負けないように、オーロラの神秘に浸りましょう。 下記は私が見た中で一番きれいな動画サイトです。 https://auroraborealisobservatory.com/ オーロラの色は、赤(630nm付近に2本)、緑(557.7nm)、ピンク(後述)が主で、まれに青(427.8nm)です。 https://spaceweatherarchive.com/2019/05/12/rare-blue-auroras-over-canada/ この色は、赤と緑(Christmas color)が酸素原子(atomic O)、青が窒素分子の陽イオン(N_2^+)、深い赤(600-…

世界の研究所 Geophysics Institute, Univ. of Alaska

世界の研究所シリーズ、大きなところがたくさん残っていますが、今週はマニアックに行きましょう。アラスカ大学の地球物理学研究所と、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の宇宙気象台(と訳しましたが、原語は space weather prediction center)です。オーロラ研究のメッカです。 アラスカ大学は以前、日本人の所長(Prof. Akasofu)がおられて有名になりました。今何をやっているか見たら電離層に強い電波を送って励起する実験をやっていますね。米軍から移管されたというアンテナ(世界最強のHF電波発信機とのこと;HFは3-30MHz,波長10-100m)が壮観です。 https://…

孫子 拙速

今週の孫子は、2章 作戦篇(Waging War)からです。「6 ゆえに兵は拙速を聞くも、いまだ巧の久しきをみざるなり。 故兵聞拙速、未(目者)巧久也」。論文は速く書いて投稿しないといけないということです! 下記、長いですが、戦争が長引くと国が疲弊するから、と言っています。なんでも同じではないでしょうか。学生の頃、「麻雀と同じで、良い手を待ちすぎると先を越される」と言われました。一般性がある話だと思います。 There is no instance of a country having benefited from prolonged warfare. 7. It is only one w…