オーロラ(2)

オーロラは太陽からくる荷電粒子「太陽風」と地球磁場の相互作用が原因で起こります。磁気リコネクション(magnetic reconnection)という言葉が重要です。
太陽風は磁場も運んできます。太陽表面のコロナ(corona)、プロミネンス(prominence)、フレア(flare)などは聞いたことがあると思いますが、オーロラに関係するのはCME(coronal mass ejection)という大規模な物質(陽子と電子でできたプラズマ)の離脱です。もともとの駆動力は熱エネルギーなのですが、電離気体(プラズマ)の性質から、らせん状の磁場とプラズマの運動が一体となって磁気的な反発が重力に打ち勝って太陽を離脱できます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A3%81%E6%B0%97%E6%B5%81%E4%BD%93%E5%8A%9B%E5%AD%A6
電磁流体力学の方程式は解くのが難しく、磁気リコネクション(→明日)は手で求めた昔の近似解がスーパーコンピュータで覆されたりしています。
太陽風のイメージは下記にある動画がいいと思います。
https://en.wikipedia.org/wiki/Coronal_mass_ejection
下記は、太陽活動の観察結果10年分を1日1秒として動画にしてあります(1時間あります)。2点間を結ぶループ状の光が目立ちますが、らせん磁場が巻き付いています。それがはじけたものや、きらめき一つ一つが太陽風となって全方向に飛んでいるわけです。太陽は地球の109倍の大きさ、太陽・地球の距離は地球直径の12000倍という数字で太陽風のイメージがつかめるでしょうか。
https://science.nasa.gov/news-article/a-decade-of-sun


flare めらめら燃える、激発する、朝顔形に膨らむ: どうでもいいことですが、クーラーの冷媒の接手は銅パイプの端を円錐型にふくらましたフレア接手という方式で、ガスケットもフェルールもなしに接続します。
prominence 目立つこと、突出、太陽の紅炎
prominent 卓越した、傑出した
eject 放出する:CDやカセットを取り出すときのボタンにもついていますね。
unleash 解き放つ
< leash (犬をつなぐ)皮ひも (不可算名詞)束縛 リーシュは日本語でも使いますね(?)
release 解放する
bail ベイル 保釈(金)  bail out で 保釈する
extricate エクストリケイト 頭にアクセント、 救出する、脱出する(させる)
 Instantly I began to extricate myself and crawl back again. すぐさま僕は逃げ出すことにして、這って戻りかけた。
plunge 飛び出す
launch 打ち上げる
sally 出撃する、打って出る


物理用語
magnetohydrodynamics (MHD) 磁気流体力学(電磁流体力学も英語ではこういいます)
astronomical unit (au) 天文単位(地球と太陽の距離=1億5000万kmを1auとする)

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