世界の研究所 Univ. Chicago, Enrico Fermi Institute

今週の世界の研究所は、Univ. Chicago, Enrico Fermi Institute をとりあげます。 FermiLabというのもありますが、別物です。それはまたの機会に。 シカゴ大フェルミ研究所は教授35人を擁する研究所で、名簿には院生や技術職員も載っています。院生に比べて先生が非常に多いです。 https://efi.uchicago.edu/people/ 下記が研究分野ですが、加速器、宇宙線、重力、高エネルギー物理、ニュートリノ物理などに加えて、Geophysics(地球物理)というのがあり、ちょっと毛色が違ってなぜだろうと思います。これはおそらくここが原子核の放射壊変を使…

世界の研究所 米国化学会フッ素化学部門

今週の世界の研究所は、米国化学会のフッ素化学部門 (American Chemical Society Fluorine Chemistry Division)を取り上げます。ここは単一の元素を扱う唯一の部門だそうです。 https://communities.acs.org/t5/Fluorine-Chemistry-Division/gh-p/fluorine-division フッ素化学の研究所としては、 Canadian Centre for Research in Advanced Fluorine Technologies (Univ. Lethbridge) が検索でひっかかりま…

世界の研究所 HRL Laboratories(米国)

今週の世界の研究所は、先週予告したとおり、HRL Laboratories(米カリフォルニア州)をとりあげます。ここは元Hughes Research Laboratoriesと言って、実業家のHoward Hughes (2023-01-30にHoward Hughes Medical Instituteで既出)が設立しました。 会社組織です。 https://www.hrl.com/about/history 有名な業績として、Theodore Maimanによるルビーレーザー(1960)やWilliam Brigesによるアルゴンレーザー(1964)の発明があります。 現在の株主は、Ra…

世界の研究所: 3Dプリンタ専業メーカー5社

いま、3Dプリンターで実験用の部品を作りたくなっています。いい機会なので、3Dプリンターの現状について調べてみます。 https://www.investopedia.com/articles/investing/081515/three-biggest-3d-printing-companies.asp によると、3Dプリンターの上位5社は以下の通り: 1. Stratasys, Ltd. 年間売上 $659.2M=920億円 1998設立, 米国 社員2062人 ← よく使われる、熱可塑性樹脂の線を溶かしてくっつける方式(FDM方式)を発明した会社です。 2. 3D Systems Cor…

世界の研究所 Google Translate

英語の授業で発音を訓練したりテストしたりしたいのですが、コンピュータ音声認識が使えるのではないかと考えています。まず、一人で英語の発音の訓練をする方法について考えます。Google Translate の性能は非常に高くなっています。Google Chromeブラウザで https://translate.google.com/?sl=en&tl=ja にアクセスし、左のパネルの左下にあるマイクのマークをクリックすると音声を吹き込むことができます。5000語まで受け付けるようなので、練習したい文章を読むと文字が現れます。文字が元の文とあっていればOKです。認識してくれないところはやり直…

世界の研究所 David Austin Roses (英国)

昨日、植物園を見てきました。バラがたくさん咲いていましたが、品種には育種者と年号が書いてあり、かなりの割合で”David Austin”という人が登場しました。調べてみると、イギリスの有名な育種家で、10代で趣味としてバラの育種をはじめ、世界展開に成功して現在は2代目が継いでいるようです。日本にも支店があって、webもあります。本拠地にバラ園があるようです。行ってみたいですね。 https://www.davidaustinroses.com/pages/plant-centre-and-gardens 下記が日本版カタログです。苗木を各国の拠点に送って育ててから売ると…

世界の研究所 Department of Neuroscience, The University of Texas at Austin

連休も終わりました。元気出していきましょう!私は今回は遠くにはいきませんでしたが、コインランドリーで一日中布団の洗濯をする間にjavascriptをだいぶ読めるようになったのが収穫です。やりたいことができるようになるにはまだ先が長いですが… 今週の世界の研究所は、テキサス大学オースティン校の理学部神経科学科 Department of Neuroscience, Faculty of Natural Sciences, The University of Texas at Austin を取り上げます。教員が39人いるので、学科としては普通の大きさですね。神経科学の研究者を集めて教育もしている…

世界の研究所:NHK放送技術研究所とHARP撮像管

今週の世界の研究所は、東京世田谷区にあるNHK放送技術研究所をとりあげます。 https://www.nhk.or.jp/strl/ 職員250名(うち研究者200名余)、地上14階建てとのことで、大規模ですね。 ここの有名な発明の一つは、高感度カメラに使われるHARP撮像管で、アモルファス半導体応用の一つの到達点です。この発明者の文章(下記pdfリンク)は一読の価値があります。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/bplus/11/2/11_138/_pdf 工業高校卒からNHKの地方局の技師として採用され、社内留学制度で放送技術研究所で撮像管の研究に短…

世界の研究所 xerox Webster Research Center

今週来週の2週間でアモルファス半導体の応用について紹介しようと思います。広く応用されているのはコピー機などの感光ドラムですが、今週はその発展形のレーザープリンターも調べてみましょう。月曜の世界の研究所は、レーザープリンターが発明されたxerox Webster Research Center(ゼロックス、米国ニューヨーク州ウェブスター)にします。 https://xeroxnostalgia.com/2020/04/06/xerox-webster-campus/ 普通紙の複写機を発明したのは、米国のChester F. Carlson(1906-1968)で、光伝導という現象をコピーに使えな…

世界の研究所 Mitre Corporation

私のソフトウェア工学の勉強は週末に時間を見つけて頑張っていますが、だいぶつながりが見えてくるようになりました。どの分野でも同じだと思いますが、有用な概念には名前(符牒 ふちょう)をつけて一言でコミュニケーションをとれるようにしていますね。ソフトウェア工学で人名がついている概念は化学の「人名反応 name reactions」ほどは多くないですが、今週はその一つである「リスコフの置換原則」の周辺を解説したいと思います。月曜日の世界の研究所は このBarbara Liskov教授(1939-, 現MIT)が若い時に在籍していた 米国の非営利法人Mitre Corporation (マイター と読む…