世界の研究所 ALMA Observatory (アルマ電波天文台)

今週の世界の研究所は、電波望遠鏡で現在最大の、南米チリのアタカマ砂漠の高地にある ALMA 電波天文台を取り上げます。 https://www.almaobservatory.org/en/home/ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%9E%E5%A4%A7%E5%9E%8B%E3%83%9F%E3%83%AA%E6%B3%A2%E3%82%B5%E3%83%96%E3%83%9F%E3%83%AA%E6%B3%A2%E5%B9%B2%E6%B8%89%E8%A8%88 高度5000mにあるというので…

世界の研究所 North American Aerospace Defense Command 北米合同航空宇宙防衛司令部

今週の世界の研究所は、先週のサンタクロースの追跡情報提供で有名なNORAD(North American Aerospace Defense Command、米国とカナダの合同航空宇宙防衛司令部)を取り上げます。 https://www.youtube.com/watch?v=UYG1SsR6WgQ https://www.noradsanta.org/ja/map 冷戦時はロッキー山脈の地下シャイアンマウンテンに地下司令部があり、スパイ小説によく登場しましたが、今は司令部は地上に移転し、地下施設は電磁波攻撃に備えて精密機器の設置場所にしようとしているようです。 https://en.wiki…

世界の研究所 各国の電気工事の資格認証機関

昨日、第二種電気工事士の実技試験を受けてきました。合格すれば200V以下の電気工事ができるようになります。40分で簡略化した回路図(スイッチ「イ」が結線箱を隔てて電灯「イ」を制御する等、としか書いていない略図を見て実際の配線や使用する接続部品は自分で考える)から電線を切ってねじ止め・圧着配線した作品を作るもので、準備は文字通り前日のみの一夜漬けでしたが、ギリギリ試験時間内に完成できました。ところどころ自信がないところ(ケーブルの剝きすぎや、ねじ止め部分の「の」の字が大きいなど)がありますが、直す時間はありませんでした。退出時に周りを見たら未完成の人がちらほら、という状態で、合格率75%では採点…

世界の研究所 鉄道技術総合研究所

今週の世界の研究所は、先週「世界最大のflywheel蓄電装置」で出てきた日本の、鉄道技術総合研究所を取り上げます。 550名の要員のうち、博士が210名、年間予算134億円ということです。 これは公益財団法人になっています。公益財団法人は、利潤を追求してはいけないので、flywheelの超伝導軸受を開発しても公開する必要があり、結局 先週のAmber Kinetics社のビジネスに貢献したのではないか?と疑いました。 https://www.rtri.or.jp/rd/seika/2011/05/05_06.html これについては特許出願はしているようですが、審査請求はしていないようです(…

世界の研究所 Tata Consultancy Services(インド)

今週の世界の研究所は、インドのICT(information and communication technology)最大手 Tata Consultancy Services をとりあげます。下記web siteはさすがにしゃれています。 https://www.tcs.com/research-and-innovation インドはIT関係が強いのは聞いたことがあると思いますが、その中でも最大で、 https://www.tcs.com/investor-relations によると 従業員49万人、この4半期の売り上げ$6.33Bn=7300億円、利益$1.301Bn=1500億円、年…

世界の研究所 Max Plank Institute for Intelligent Systems, Haptic Intelligence Center

今週の世界の研究所は、Max Plank Institute for Intelligent Systems のHaptic Intelligence Center です。 https://hi.is.mpg.de/ Haptics(「ハ」プティックス)は「触覚」を人工的に生み出す技術を指します。超音波波面制御の応用の一つです。大学など日本を含む世界中で研究されていますが、センターという名前になっているのは少ないです。ベンチャーもいくつか立ち上がっています。今週はhapticsを解説しますが、超音波を使わない方法もあり、今日はそちらを扱います。 We leverage scientific k…

世界の研究所 東北大学マイクロシステム融合研究センター 他

今週の世界の研究所は、MEMSの研究設備をとりあげます。東北大学のマイクロシステム融合研究開発センターです。 http://www.mu-sic.tohoku.ac.jp/memsintsukuba10.html 日本の大学でMEMS技術を研究しているセンターと言えばここでしょう。設備は試作コインランドリという名前を付けています。2000m2のクリーンルーム内にあります。年間経費4億円のうち、半分以上を委託費収入で賄っているようです。 http://www.mu-sic.tohoku.ac.jp/coin/ 価格表も載っていますが、一時間2000円~25000円くらいです。例えば、電子ビーム蒸…

世界の研究所 Butterfly Network社

今週の世界の研究所は、先週金曜日に紹介したアフリカの本に出ていたイギリスのButterfly Network社です。ユニコーン企業として紹介されていましたが、時価総額が下がって外れたか創立10年を超えてはずれたようです。ユニコーン企業は、時価総額10億ドル(1 billion dollars, 1130億円)以上、設立10年以下の会社のことのようです。 https://www.bridge-salon.jp/toushi/unicorn/ 日本は495社中、5社くらいしかないですね。人工知能、人工蜘蛛の糸の会社も入っていますね。 https://en.wikipedia.org/wiki/Li…

世界の研究所 マックスプランク石炭研究所(Max-Planck-Institut für Kohlenforschung)

今週の世界の研究所は、今年のノーベル化学賞のProf. B. Listが在籍するドイツMax Plank 石炭研究所(Max-Planck-Institut für Kohlenforschung)です。Max Plank Gesellschaft 傘下の86の研究所の一つです。「石炭」とついていますが、有機および有機金属に関連した均一および不均一触媒の基礎研究を行う研究所になっているようです。石炭はほとんどやっていないのに、名前を変えないところが面白いですね。350人の従業員の半数が博士号を持っているかは博士課程学生とのことです。5つの研究部門があり、その長である5人(Board of Di…

世界の研究所 Moving Windmill Innovation Center (Malawi, 計画段階) (世界の飛び地(2))

今週の世界の研究所は、まだ準備段階の研究教育施設、アフリカ マラウイ共和国(Republic of Malawi)の Moving Windmill Innovation Center を取り上げます。 https://movingwindmills.org/ マラウイの少年が廃物から風力発電機を作った話(2001年ころ)が有名で、本や映画(2019)になりました。youtubeコメントによると英語の教科書にも載っていたようです。主人公の少年はメディアの支援で奨学金を得てアメリカの大学を卒業しました。 https://www.youtube.com/watch?v=uQKONj4L89c ht…