インターネットと郵便の比較

インターネットは郵便と似ているところもありますが、似ていないところもあります。
郵便は、宛名を書いて投函すると、ポスト→集配郵便局→地域区分局(発側)→地域区分局(着側)→集配郵便局→宛先 となります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%AE%E9%80%9A%E9%83%B5%E4%BE%BF
地域区分局は全国に65個あるようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%AE%E9%80%9A%E9%83%B5%E4%BE%BF%E5%B1%80#%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%8C%BA%E5%88%86%E5%B1%80%E4%B8%80%E8%A6%A7
インターネットは、ブラウザにurlを入力すると下記が起こります
コンピュータに登録してある同一ネットワーク上のDNS(domain name server)による「url→IPアドレス(数字4つ組)」の変換で宛先が分かる
(例えば https://www.whatismyip.com/ にアクセスすると自分が今使っているIPアドレスが分かります)
→通信内容を細かい単位(パケット)に分けて拠点となるルーターに送信→宛先の拠点ルーターが受信→宛先が受信
となっています(そのあとブラウザの画面の内容が返ってくるので、双方向)。
ここまでは郵便と似ています。似ていないところは、配達人がいないことでしょう。また、通信経路がネットワークのどこを通るか、またちゃんと届くかが保証されていないことです。宛先をぶら下げた情報の塊がネットワークを飛び交っていて、拠点ルーターがそれを拾います。拠点ルーターと末端の間でも、単に宛先をぶら下げた情報の塊が飛び交っているだけです。看板を付けた車が道路を走っていて、受け取りたい人が呼び止めるようなイメージですね。
小分けした通信(パケットという)を受け取る順番が保証されておらず、受け取った側のプログラムが再構成する必要があります。また、通信エラーを検出して再送依頼するなども必要です。「とりあえず送受信する」「エラーをチェックして再構成する」などの階層構造になっており、それぞれ IP(Internet Protocol)、TCP(transmission control protcol)という名前の手順が担当しています。通信エラーは、パケットの中身を数字とみなして演算してつくる長い整数(checksumという)が、パケットに書いてあるものとあっているかどうかでチェックします。
柔軟な自律的な仕組みになっているので、使う側は意識せずに使うことができます。
発明は1974年、Robert Kahn と Vinton Cerfの2氏です。
https://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No67/0320.html
https://rightcode.co.jp/blog/it-entertainment/tcp-ip-invention-vinton-gray-cerf

英語は https://www.internetsociety.org/internet/history-internet/brief-history-internet/ から
packet 小包
telegraph 電報
protocol プ「ロ」トコる カタカナでそのまま使うことも多いです。上では「手順」と書いてみました。議定書、手順書などと訳すこともあります。
“Key to making the packet radio system work was a reliable end-end protocol that could maintain effective communication in the face of jamming and other radio interference, or withstand intermittent blackout such as caused by being in a tunnel or blocked by the local terrain. ”
jamming 混信、妨害
radio interference 電波干渉
withstand 耐える
intermittent 間欠的な
bkackout 停電 が普通の訳ですが、ここは電波が途切れること
terrain テレイン 地形
“Each distinct network would have to stand on its own and no internal changes could be required to any such network to connect it to the Internet.” それぞれのネットワークは自立してインターネットにつなぐ際も内部の変更は必要ないようにすべきである。仮定法の気分を「も」で訳してみました。
“Communications would be on a best effort basis. If a packet didn’t make it to the final destination, it would shortly be retransmitted from the source.” 通信のやりとりは最善を尽くすことだけを要求する。パケットが最終目的地に届かなければ、すぐ送信元から再送するようにする。

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