世界の研究所 Max Plank Society

今週の世界の研究所は、ドイツのMax Plank Societyです。 https://en.wikipedia.org/wiki/Max_Planck_Society 最初は国王の名前のKaiser Wilhelm Societyと言っていましたが、1948年に、所長のMax Plank (プランク定数の人です)が亡くなったのを機に改名されました。 今年もノーベル賞2人でています。 https://www.mpg.de/nobel-prize 傘下に84の研究所がある一大機関で、年間予算は2200億円、日本の科研費総額(2692億円)と同じくらいですね。昔からRuskaの電子顕微鏡の発明など…

世界の研究所 Lawrence Livermore National Laboratory

今週の世界の研究所は、アメリカのLawrence Livermore National Laboratoryです。ここはエネルギー省の下にある多くの研究所の一つで、サイクロトロンの発明者のErnst Lawrenceが国に働き掛けて作った原子力研究所の1つです。カリフォルニア州の真ん中あたりにあります。 https://en.wikipedia.org/wiki/Lawrence_Livermore_National_Laboratory 最近の話題は、私の授業でも取り上げている National Ignition Facility 国立点火施設でしょう。ここはレーザー核融合の実験施設で、世界…

世界の研究所 Cavendish Lab., Univ. of Cambridge

世界の研究所、今週はUniv. Cambridge, Cavendish Laboratoryです。ここは大学の物理学科が研究所になっているようです。 皆さんが知っている名前がたくさんあると思います。 https://www.phy.cam.ac.uk/history/nobel 音響システムのDolbyが卒業生なのを知りました。遺族が寄付をして名前のついたセンターを建てているようです(L85million=116億円寄付)。すでに取り上げたかもしれませんが、Dolbyシステムは、磁気テープ録音の時代、磁性体の粒子径からくる量子化ノイズ=高周波雑音(hiss noise ヒスノイズ)を消すため…

超伝導加速器とNbの精密加工

先週のKEKB加速器では、超伝導加速器が使われています。現在の加速器は、荷電粒子の運動に同期した交流電圧(GHz)を周期的共振器にかけることで、進行する振動電場を発生、粒子を同期させて加速します。同じ振り子を等間隔で紐に結びつけて揺らすとき、振り子の共振周波数から少しずらして揺らすと、進行波ができる原理です。 そこに超伝導(Nbニオブ)を使うことで電力損失を半分以下に減らす技術は日本発です。それでも消費電力は「岩手八幡平で計画中のILCで12万kW」だそうです。一世帯あたりの消費電力は最大で0.5~1.5kW(空調の有無による)だそうですから、約10万世帯分ですね。1世帯の電気代が月1万円だと…

世界の研究所 KEK

世界の研究所紹介、どこから始めるか悩みましたが、ノーベル賞&面白い設備か歴史がある、という条件で始めましょう。例外も出るかもしれません。第1回は日本からということで、つくばの「高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所」です。 小林・益川理論でノーベル賞が出ています。立花隆「小林・益川理論の証明 陰の主役Bファクトリーの腕力」に詳しい解説があります。top quarkを探したトリスタン計画(敷地で一番目立つ、全長3kmの四角)がエネルギー不足で空振りになり、私が院生のころは沈鬱なうわさが聞こえていました。しかし、設備を改造してB中間子をたくさん作って崩壊を測定するB-factory計画を行…

大英博物館のwebsite

大英博物館 The British Museum のwebsite は面白いです。 大きなディスプレイが欲しくなりますね。google street viewによる virtual tourもあり、 展示物が3Dになったら行かなくてもよくなるかもしれません。 その場合は無料ではなくなるかもしれませんが、入場料数回分を 年会費として払う人は多いと思います。 https://www.britishmuseum.org/collection/galleries/egyptian-sculpture product 製品 初めにアクセント vendor 納入業者 a vending machine 自…