No B.S. Price Strategy(4): 6章「無料」の広告利用法の具体例、7章 コモディティ化を回避せよ

金曜日の読書”No B.S. Price Strategy:…”は第6章と第7章です。 第6章では、第5章の「無料を広告に利用する」の実例としてあがっていたボーリングの子供向け無料券を配布してボーリング場の売り上げ向上に貢献した会社の社長が実際のノウハウを解説しています。第7章”Antidotes to Commodity Thinking”は、コモディティ化を避ける必要性とその手法について解説されています。これもたいへん重要な点だと思います。commodityは辞書には「サービス(役務)と対義語である”商品”」と書いて…

No B.S. Price Strategy(3): 4章「無料」との戦い方、5章「無料」の広告としての利用

金曜日の読書”No B.S. Price Strategy:…”は第4章:競合の「無料」との闘い方、と第5章:「無料」を使った効果的な広告のやり方です。 競合が自分と同様の商品を無料で出すことはありえます。これは私が講義の雑談で使うネタですが、製品の上流と下流の工程を別の会社が担当していて、A社は上流工程を独占しているが、下流工程はA社とB社の2社が担っている場合、A社は下流工程を無料にすることによってB社の顧客を奪って倒産させ、下流工程を独占して全体の価格支配力を得ることができます。ソフトウェアなど、一度作ってしまえば複製コストがほぼゼロの商品の場合に有…

No B.S. Price Strategy(2): 2章3章 賢い無料と割引の使い方

金曜日の読書”No B.S. Price Strategy:…”は第2章と第3章です。2人の著者がそれぞれ、割引セールや無料提供に関する警告と賢い使い方を述べています。 重要そうなところをまとめると: ・無料、割引は劇薬。使うなとは言わないが、使い方は十分考える必要がある。 ・無料提供の危険性の例は新聞。新聞社はネットニュースを無料にしたため有料化に苦労している。紙の価格ではなく情報に価格をつけるべきなのを軽視していた。 ・割引も危険。客寄せなどでどうしてもやる必要がある場合は予測不可能な方法でおこなうこと。定期的にやったら割引価格でしか買わなくなる。 ・…

No B.S. Price Strategy(1): 序章と第1章

金曜日の読書は今週から”No B.S. Price Strategy: The Ultimate, No Holds Barred, Kick Butt, Take No Prisoner Guide to Profits, Power, and Prosperity” by Dan S. Kennedy & Jason Marrs を読みます。題名から分かりますが、経営コンサルタントによる「格調高さ」の対極にある本です。Youtube広告から見つけました。著者はwikipediaには載っていませんが、multi-billionaire だそうです。京セラの創業…