撮像管とコピー機の感光ドラムの類似性

HARP管のもととなった撮像管は真空管の一種です。1927年にP.T. Farnsworth(ファーンズワース)が低感度の実験に成功、実用化に成功したのはV. K. Zworykin(ツヴォルキン)です。今はほとんど使われませんが、天才的な発明の一つだと思います。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%92%AE%E5%83%8F%E7%AE%A1 今のデジタルカメラは画素ごとに電線がつながっていて一つ一つの画素に当たる光の強度を直接電気的に測定できますが、微細加工技術がないときにどうしていたかわかりますか? コピー機の感光ドラムは、帯電させておいて光が当たったと…

世界の研究所:NHK放送技術研究所とHARP撮像管

今週の世界の研究所は、東京世田谷区にあるNHK放送技術研究所をとりあげます。 https://www.nhk.or.jp/strl/ 職員250名(うち研究者200名余)、地上14階建てとのことで、大規模ですね。 ここの有名な発明の一つは、高感度カメラに使われるHARP撮像管で、アモルファス半導体応用の一つの到達点です。この発明者の文章(下記pdfリンク)は一読の価値があります。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/bplus/11/2/11_138/_pdf 工業高校卒からNHKの地方局の技師として採用され、社内留学制度で放送技術研究所で撮像管の研究に短…