今日は羊皮紙の作り方です。昨日のサイトに詳しい情報がありました。
https://youhishi.com/manufacture
動物の皮を石灰水に漬け込んで脂肪や溶けやすいタンパク質を除去します。これはアルカリ性であることを使っているのでしょう。
それから物理的に引き延ばしてから特殊な刃物で不要物(毛や油など)をそぎ落とします。さらに石灰水処理を繰り返すので3週間かかるそうです。羊1頭からとれる量はA4で4~6枚とのことで、高価なのがわかります。上記サイトのショップではA4の大きさ1枚で3000~5000円です。
文化財の紙と羊皮紙を比較した電子顕微鏡写真が載っている論文(?)がありました。これは無料で読めます。
https://www.nature.com/articles/s40494-019-0291-9
太さ20μmくらいの繊維が絡み合った構造が見えます。皮を物理的に引き延ばすことにより、平面方向2次元的に伸びた組織になるようです。
和紙も比較されています。繊維の大きさは同じで、ランダムな方向になっているのも似ています。書き味をよくするにはこのような構造がよいのでしょう。
2024版 iPad のオプションで nano-textured glass というのがあるそうです。$100~$200でdisplay表面に貼る板が入手できるオプションです。主目的は反射防止のようですが、apple penの使い勝手も向上すると言っている芸術家(artist, 下記のほかにも掲示板reddit)がいます。
詳細はなかなか見つかりませんが、情報を総合すると200nmの円錐型のくぼみが数ミクロンごとに並んでいるようです。ペンの適切な引っかかりを生むのでしょうか。紙とは全然違うが描きやすいそうです。汚れがたまらないようにするのは当然対策されていると思いますが、どうするのでしょうか。
英語は単語を適当に拾います。
parchment 羊皮紙 (産地のPergamonがなまったのが語源だそうです)
lime 石灰
cultural heritage 文化財
razor 剃刀
fiber / fibre 繊維
tissue 組織
anti-glare ギラつき防止、反射防止
patch パッチ(つぎはぎ)、ソフトウェアの一部修正用プログラム patchwork パッチワーク
peach 桃
impeachment 弾劾
porch ポーチ、玄関、ベランダ、縁側(国・地域によって意味が異なる)
poach 荒らす、略奪する、熱湯でゆでる poached egg 落とし卵
porcupine ヤマアラシ (ラテン語 pig + spine トゲ豚)