世界の研究所:スウェーデン Höganäs AB

全然関係ないですが、数日前からのシリアの内戦激化とウクライナ停戦交渉がつながっている、という説を聞いて、思わず膝を打ちました。計略ならば兵法(囲魏救趙+借刀殺人の計?)に出てくるような手際(てぎわ)ですが、本当でしょうか。いずれにしても早く平和が来ることを祈ります。
https://www.npr.org/2024/11/30/g-s1-36285/how-a-syrian-rebel-group-pulled-off-its-stunning-seizure-of-aleppo
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%B2%E9%AD%8F%E6%95%91%E8%B6%99
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%9F%E5%88%80%E6%AE%BA%E4%BA%BA
https://note.com/petithistory/n/n58a75bb2b6ff

さて、今週は金属のadditive manufacturing (3Dプリンタによる製造)を見ていきましょう。研究機関としては色々ありますが、スウェーデンのHöganäs AB(ヘガネス株式会社)が面白いです。
ここは金属粉末の最大手で、本社はスウェーデンのHöganäs市にあります。創立は1797年です。もともとは炭鉱会社で陶器も作っていましたが、1910年にヘガネス法という鉄をスポンジ状で還元して粉末化する方法を開発しました。この方法は今も使われています。
https://www.hoganas.com/ja/about-hoganas/our-history/
仕組みは下記pdf(62年前の論文)に詳しいです。Fe3O4とCを混ぜて1000℃程度に加熱すると、Cが残留微量酸素でCOになり、それがFe3O4を還元してCO2になり、さらにCとCO2が反応してCOができる、という過程でCOが増えてCO飽和の定常状態ができてFe3O4を気相から還元していく、という機構のようです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jinstmet1952/26/12/26_12_754/_pdf
この粉末冶金(やきん)技術を基に子会社のDigital Meal社が金属やセラミックス用の3Dプリンタを作っています。

英語は https://www.metal-am.com/cdme-uses-coldmetalfusion-metal-additive-manufacturing-for-obsolete-aircraft-parts
rebel 「リ」ベる 反乱軍   リ「ベ」る 反乱する
”The Ohio State University’s Center for Design and Manufacturing Excellence (CDME), Columbus, Ohio, USA, is working with collaborators to use a ColdMetalFusion to efficiently build one-of-a-kind replacement parts for aircraft.”
obsolete 「オ」ブソりート 時代遅れの、廃盤の
one-of-a-kind replacement 唯一無二の交換部品 例 She is one of a kind. 彼女のような女性は他にいない。
”Parts can be built supportless, allowing for faster repair times and increased cost savings, which could help the US Air Force and other military branches boost their fleet readiness and sustainability.”
supportless 支持体が不要
allowing for … ~を可能とする
repair リ「ペ」ア 修理
cost savings コスト節約
fleet 艦隊、航空隊
readiness 準備ができていること
sustainability 持続可能性
※ 残念ながら日本メーカーはあまり目立ちません。

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