金曜日の読書”Hillbilly Elegy”は第13章、イェール大学法科大学院でガールフレンド(インド系、のちの伴侶)を見つける話と、ガールフレンドや教授のアドバイスによって社会的資産(簡単に言うとコネ)を作るところです。この、社会的資産を作る舞台としての名門大学(院)の役割は確かに得難いものです。1年目が終わると有名な法律事務所からリクルーターが訪問し、繰り返し面接をしながら候補者を絞り込んでいきます。二次面接の一部であるグループでの会食でsparkling waterが炭酸水であることを知らず「輝く水って何だろう」と飲んで吹きだしたり、ナイフやフォークがたくさんあるテーブルのマナーがわからずガールフレンドに電話で聞いたりしながら急速に適応していきます。2年前にオハイオ州立大学を卒業した時に給料の高い数十の求人に応募したがすべて断わられたのに対し、イェールの大学院では年俸10万ドルの仕事の面接に簡単にこぎつけられ、有名な法律家たちに会えるのに驚きます。何やら不思議な力(Some mysterious power)が働いていて、著者はそれに初めて触れた驚きを述べています。その後いろいろな面接を受けますが、最高裁判事につながる書記官の職は年に1日も休めないのでガールフレンドがいる人にはお勧めしない、という教授のアドバイスを受けています。教授のオフィスアワーの時に相談に行くシステムのようです。これもガールフレンドに教えてもらっています。共和党政権に所属していた法律家のアドバイスなどもあって、北ケンタッキーの裁判所書記官としてガールフレンドと一緒に就職します。
私は若い時は人と会うよりも実験するほうが好きでしたが、それでは仕事が回らないことをいつしか学びました。ネットワークは重要で、我々の場合はそのために学会等の集まりがあり、懇親会も行われます。
“Immediately thereafter, I looked down at the place setting and observed an absurd number of instruments. Nine utensils? Why, I wondered, did I need three spoons? Why were there multiple butter knives? Then I recalled a scene from a movie and realized there was some social convention surrounding the placement and size of the cutlery.”
instruments 器具
utensils ユー「テ」ンスィる 家庭用の道具、用具、容器 kitchen utensils 台所用品
cutlery 「カ」トらリー(不可算集合名詞) ナイフ、フォーク、スプーンの総称。日本語でもカトラリーとして使います。
“The most difficult test was the one I wasn’t even required to take: getting an audience in the first place. All week I marveled at the ease of access to the most esteemed lawyers in the country.”
audience 聴衆 ですがここでは 面接 の意味でしょう。
marvel at 驚く
esteemed 尊敬される
lawyers 「ろ」イヤーズ 法律家
”That was when I learned the value of real social capital. I don’t mean to suggest that my professor picked up the phone and told the judge he had to give me an interview. Before she did that, my professor told me that she wanted to talk to me very seriously. She turned downright somber: “I don’t think you are doing this for the right reasons.””
social capital 社会的資本(簡単にいうとコネ)
wanted to talk to me very seriously 真面目な話がある
downright 率直な 徹底的な
somber 地味な、暗い、表情を曇らせた