昨日の台風のエネルギーの計算で、水爆1万発、を1発分で計算していました。お詫びして訂正します。ツァーリボンバ1万発は2×10^21 J、これを6.0×10^14Wで割ると、台風の持続時間が秒ででるはずで、3×10^6s =38日となります。もう少し小さい水爆だと台風の寿命くらいになるのではないでしょうか。風だけのエネルギー1.5×10^12で割ると、400倍になるので40年近く、これは長すぎるでしょう。
さて、横浜国大の台風研究所の想像図には、台風の上に無人飛行機や風力発電機を積んだ船で発電するようなものが書いてあります。
https://typhoonshot.ynu.ac.jp/aboutts.html
送電をどうするかが問題です。船の場合は蓄電池を積んでおくのでしょうが、飛行機の場合はレーザーだと間違って当たったら危険なのと、雲に散乱されそうです。マイクロ波送電は現在の研究対象で、JAXAのページが見つかりました。
https://www.kenkai.jaxa.jp/research/ssps/ssps-mssps.html
点光源(1つのアンテナ)だとホイヘンスの原理で球面状に広がってしまうので、大きなパラボラアンテナにするか、位相をそろえてアンテナを並べて(=phased array antenna)平面波を作って遠くに送ります。
https://en.wikipedia.org/wiki/Phased_array
軌道上の1GWの太陽電池から直径2kmのビームで送電することを考えているようです。2kmの範囲に薄めてあれば、鳥にあたっても大丈夫なのだと思います。しかし、マイクロ波も電子レンジで水が温められることからわかるように水で減衰します。台風は雲や雨を伴っているので、マイクロ波を使うならばいったん上→横にはねてから台風のないところで受電するのがいいと思います。
周波数がもっと低ければ減衰は小さくなりますがが、回折効果でより広がりやすくなるのでphased array antennaをより密に多数にする必要があるのではないかと思います。
受信側はカセグレン・アンテナというのを多数使います。衛星放送で使うディッシュアンテナと同じようなものです。
英語は https://en.wikipedia.org/wiki/Cassegrain_antenna から。
“The Cassegrain antenna design was adapted from the Cassegrain telescope, a type of reflecting telescope developed around 1672 and attributed to French Province England priest Laurent Cassegrain.”
antenna アン「テ」ナ、触覚
be adapted from ~をまねして作られた
reflecting telescope 反射望遠鏡
Cassegrain カセグレン 反射望遠鏡を発明した人名です。 1672年の発明、というのはすごいです。アンテナは1952年に取許をとっているようです。
priest 僧侶
parabolic reflector 放物面状の反射体
concave コン「ケ」イヴ 凹
convex コン「ヴェ」ックス 凸
“The feed antenna is aimed at a smaller convex secondary reflector suspended in front of the primary reflector.”
feed antenna 電力供給アンテナ
be aimed at ~に狙いをつけられる
“The primary reflector is a paraboloid, while the shape of the convex secondary reflector is a hyperboloid.”
paraboloid 回転放物面
hyperboloid 回転層曲面
parabola パ「ラ」ボら 放物線
hyperbola ハイ「パ」ーボら 双曲線