CERNのbase collaborationを見ていますが、反陽子を供給しているのはalpha collaborationです。
これは反水素(陽電子+反陽子)を作って精密な分光をして、通常の水素と比べるのが目的です。反水素を作る実験について、ゲーム形式で体験できるサイトがあります。
https://massen.web.cern.ch/hoat/
実験の流れが下記に説明されています。
https://alpha.web.cern.ch/experimental-cycle
反陽子のような通常存在しない素粒子を作るには、運動エネルギーをE=mc2で物質に変換するのですが、必要な運動エネルギーは膨大です。
できる素粒子も大きな運動エネルギーを持ちそのままでは扱えないので、減速器(decelerator)を使います。
https://home.cern/science/accelerators/antiproton-decelerator
色々な方向とエネルギーで出てくる反陽子のうち適切なものだけを円形の減速器にいれて、かたまりが回ってくるたびに減速する電場を与えて減速させるのだと思います。
直列に2つの減速器をつないで、2段目は5.3MeVから0.1MeVまで運動エネルギーを下げてからぺニングトラップに導くようです。
減速器の仕組みは加速器と同じですが電場を減速するようにかけています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Synchrotron
英語は https://home.cern/science/accelerators/how-accelerator-works から。
“Each time a beam passes the electric field in an RF cavity, some of the energy from the radio waves is transferred to the particles, nudging them forwards.”
RF = radio frequency
radio wave ラジオ波、電波
nudge 押しやる
“Quadrupole magnets act likes lenses to focus a beam, gathering the particles closer together.”
quadrupole magnets 四重極磁石
lens レンズ 複数形は lenses