木星、土星、天王星、海王星はきれいな色をしていますが、何が色を作っているのでしょうか。
What colors are the planets in our solar system? And why are they so different?
木星の体積は地球の1300倍で、主成分は水素とヘリウムですが、ベージュ~赤色系の面白い色をしています。
水素は無色のはずなので色の原因は微量のアンモニア、アセチレン、水、硫黄等が作る雲の微粒子が原因だと考えられています。
詳しい説明は下記NASAのサイトが参考になります。
https://science.nasa.gov/jupiter/jupiter-facts/
異なる組成の雲をもつ合計71kmの3層があり、それが速い自転(10時間で一周)で作られる激しい流れによってかき回されているために色々な色の模様ができます。
一番上はアンモニアの氷、次の層は硫化水素アンモニウム(NH4SH)の氷、その下が水の氷だそうです。
硫化水素アンモニウムが太陽光で光分解して硫黄を生じ、それがベージュ~赤色系の色の原因ではないかとのことです。
確かに、S8分子の結晶である普通の硫黄は室温で黄色ですが、同素体によっては白色になり、150℃くらいで液体になると赤くなります。さらに温度を上げると茶色です。
これはSが2本の化学結合手を使ってらせん状につながった高分子構造をつくるためです。圧力が高いと思うので、そのようなものができていてもおかしくはないですね。
現在も活動している木星探査機Junoの観測によれば、低気圧の渦は上部が温度が高く、大赤班のような高気圧の渦は上部の温度が低いそうです。
大赤班はanticyclone(激しい高気圧と解釈していますが、正しいかどうか?)で周囲から350kmも盛り上がっているそうです。
英語は、 https://science.nasa.gov/jupiter/jupiter-facts/ から
Jupiter 木星
Saturn 土星
Uranus 天王星
Neptune 海王星
Pluto 冥王星(準惑星 dwarf planetでquasi planetではありません) https://seiten.mond.jp/gt42/junwakusei3.htm
space probe 宇宙探査機
“The planet is mostly swirling gases and liquids.”
swirling 渦巻く
“While a spacecraft would have nowhere to land on Jupiter, it wouldn’t be able to fly through unscathed either. ”
unscathed 無傷で level 15 scath ケガ(方言)
“Jupiter’s appearance is a tapestry of colorful stripes and spots – the cloud bands that encircle the planet, and the cyclonic storms dotting it from pole to pole. ”
tapestry タペストリ 織敷物
sstripe 縞
“Stormy Jupiter is swept by over a dozen prevailing winds, some reaching up to 335 miles per hour (539 kilometers per hour) at the equator.”
stormy 嵐の
prevailing wind 卓越風(偏西風など、緯度によって異なる向きの気流、自転とコリオリ力で生じる)