昨日紹介した論文を読んでいきましょう。
https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1029/2024GL108993
・Cassiniは1665年から1713年まで連続観測し、大きさが変化していることを報告した。
・1713年から1831年の間は木星の観測記録(手書きの図)に大赤班はない。
・1831年から現在までは大赤班が消えていた時期はない。
・1831年には黒い縁取りで白っぽく描かれ、1870-71年に赤色がつけられ、白い領域が取り巻いている。
・最近大赤班は小さくなっている。1875年の7×10^8km^2から2024年の1.3×10^8km2まで直線的に減少している。(論文には書いてないですがこのペースだと40年以内に消滅する?)
・大赤班の速度を測定したら1713年以前と1813以降で大きく異なっている(-3 ~ -10m/sと1 ~ 5m/s)。
・大赤班の原因はわかっていないが、探査機の観測から下記がわかっている
・高気圧である (anticyclone)
・盛り上がっている
・周りに白っぽいところ(whittish area, the Hollow)が取り巻いている。The Hollowは北側の方が広い
.土星でantycycloneが2010年に突然現れ、2024年現在まで観測されている
・数値解析と比較した結果
・普通の高気圧嵐とは渦の速度がちがう
・小さい渦が合体するモデルともあわない
・south tropical disturbance (南半球熱帯乱気流)モデルで観測を再現できる。このモデルで他の小さい渦も説明できる。
で、ジェット気流のぶつかり合いによる乱気流が原因としています。
hollow 中空の
where limb contrast improves
limb りム 1.四肢 2.太陽や月などの輪郭
uncertainty アンサー「タ」ニティ Heisenberg’s uncertainity principle ハイゼンベルグの不確定性原理
yearly zonal velocity 年間の帯状の速度、年間の経線方向の速度
meridional velocity 子午線方向の速度
longitude 経度
latitude 緯度
altitude 高度