宇宙について考えるのは精神衛生上よいので、おすすめします。勝海舟に言わせると若い時にエネルギーが余って困る時は昔の偉人のことを考えて修行を積むようにするといいとのことですが、年齢が上がると、とても真似できない、と落ち込むことも増えてきます。私はそういう時は自分がどうなっても宇宙の運行には影響がない、と切り替えることにしています。
幸い、宇宙探査は多数のプロジェクトが日々進行しているので、面白い話には事欠きません。先週太陽系外惑星のカタログがTESS-Keckプロジェクトから発表されたのを科学系のニュースで見た人もいると思います。
New Catalog Showcases a Diverse Exoplanet Landscape with Strange, Exotic Worlds
これは米国Keck財団がハワイのマウナケア山頂(標高4154m地点)に作ったW.M.Keck天文台とNASAが行っているプロジェクトです。Keck財団を設立したW.M.Keck(1880-1964)は漫画に出てきそうな「石油王」で、超人的な石油の探鉱能力で億万長者になった人のようです。
https://en.wikipedia.org/wiki/William_Myron_Keck
カリフォルニア、テキサス、オクラホマ、ネブラスカ、ルイジアナ州で石油を掘り当て(他の人が撤退した場所や注目していない場所でしばしば発見)、ベネズエラの油田の開発にも成功しました。彼の会社(Superior Oil、1984にMobil傘下に)が地震波を使って油田を探査する方法を初めて使ったそうです。海底油田の採掘も最初だそうです。進取の気性に富んだ偉い経営者ですね。
今週は太陽系外惑星について調べます。時間が余ればしばらく前に話題になっていた深宇宙探査機Voyger1,2号の修理の話に浮気するかもしれません。
英語は https://en.wikipedia.org/wiki/William_Myron_Keck から。
“(his biography) author has described Keck as “the world’s greatest oil prospector, a man whose instincts about the location of petroleum were so uncanny, some believed him clairvoyant.”
biography 伝記
prospector 探鉱者、山師
instincts 「イ」ンスティンクツ 本能、直感
petroleum ペト「ロ」ーれアム 石油
uncanny 不思議な、不気味な、異様な
clairvoyant ク「れ」ーヴォイヤント (フランス語、= clear seeing) 千里眼の持ち主 = a person who claims to have a supernatural ability to perceive events in the future or beyond normal sensory contact
supernatural 超自然的な
sensory 感覚
Keck Foundation ケック財団
exploration 探査
philanthropy 慈善
telescope 望遠鏡
observatory 天文台