世界の研究所:米3M社

今週は、CO2の電気化学的還元について解説しようと思います。いずれ化石燃料(石油、天然ガス、石炭)は無くなります。これらはエネルギー源としてだけではなく化学品の原料として重要です。
CO2から炭化水素等の化合物をどうやって作るか、勉強しています。今週は、水素等の還元剤を用いるのではなく電気で直接還元する技術を主に見ていきたいです。
注目すべき論文としてちょっと古いですが、3M(スリーエム)社の下記が有名です。これについては2021年8月26日(※)にちょっと紹介していますが、詳細は説明していませんでした。
https://www.science.org/doi/10.1126/science.1209786
3M社は金曜日の読書等で何回か出てきていますが、「世界の研究所」ではまだ取り上げていないはずなので、ちょっと研究所を見てみましょう。
https://www.3m.com/3M/en_US/company-us/about-3m/research-development/
世界50か国に研究設備があり、8000人の研究者がいて、研究費は売上の5.9%というルールを作っているみたいで、年間 $1.9B=2800億円です。逆算すると売り上げは4.7兆円ですね。
研究費は一人当たり3500万円。試行用のプラント建設費なども含まれると思います。研究者の人件費が入っているかもしれませんが、それでも高額ですね。
下記は周期表かと思ったら、technology platformとのことです。技術領域とでも訳しますか。日本の化学メーカーは600社で、得意分野を少数しか持たないglobal niche companyがほとんどです。巨大な化学メーカーとどっちがいいかは、やり方によるとおもいます。私は日本式のほうが好きですが、買収されるリスクもありますね。
https://www.3m.com/3M/en_US/company-us/about-3m/technologies/
※過去930余回の原稿がパソコンに入っていて、windows system linux (WSL2) から “cd /mnt/c/ファイルの場所” の後 “grep 検索語 *” とやると過去に書いた文章の該当箇所(1行)が出てきます。
windows は grepが使えず(powershellでもコマンドが違ってちょっと面倒)困っていましたが、WSLでだいぶ便利になりました。macはターミナルからgrepコマンドが使えるはずだと思います。

英語は https://www.3m.com/3M/en_US/company-us/about-3m/technologies/ から。
abrasives 研磨剤
adhesives 接着剤
dental and orthodontic materials 歯科および矯正歯科用材料
nonwovens 不織布
porous materials and membranes ポーラス 多孔質材料と膜
particle and dispersion processing 粒子及び分散プロセス
accelerated weathering 耐久性加速試験
“Customers expect our traffic safety materials, signage, and other durable products to perform reliably after years of exposure, even in extreme conditions.”
お客様は当社の交通安全材料、看板その他の耐久商品が何年もの間、極端な条件におかれても信頼できる機能を発揮することを期待している。
mechanical fasteners マジックテープ を指すことが多いです。
skin and wound management ウ「ウ」ンド 怪我  皮膚と創傷の管理  絆創膏(ばんそうこう)のことですね。

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