現在一人当たりGDP(GDP per capita)は、日本が30年間横ばいから減少だったのに対して台湾、韓国が30年で3倍に伸び、現在3か国はほぼ同じです。これは半導体やコンピュータ関連産業の寄与だと思います。同じ職業で同じだけ頑張れば給料(=GDP per capita)が同じになるのは自然です。
通貨の換算の仕方によっては日本のほうが低いですが、これは日本が突出して高齢化している(65才以上人口、日本は29%、台湾16%、韓国17%)ため割り引くべきでしょう。若い人が多くの老人を支えている(現在2人で1人、30年後には1.3人で1人)割にはうまくやっていると思います。
日本は一番苦しい時期は脱したように思います。あとは自動化・省力化を続けていくことで何とかしたいです。高性能の演算素子によるAIが鍵ですが、問題は消費電力です。
https://www.spglobal.com/commodityinsights/en/market-insights/latest-news/electric-power/101623-power-of-ai-wild-predictions-of-power-demand-from-ai-put-industry-on-edge
データセンターの消費電力と数が増えており、2030年には全電力の3-4%になるとのこと。まだまだ増えると予想されています。
今後は省電力の演算素子によるAIが必要で、アルゴリズムや回路方式にまだまだ改善の余地があるように見えます。
NVIDIA(エヌヴィディア))の生成AI向けの高性能GPU H100(Grace Hopper) は500万円超($25k-40k)ですが、下記NVIDIA社長Jensen Huang(台湾出身)のプレゼンではCPUを使うものと同性能で消費電力が1/3になると言っています。さすがに話がうまいですね。
性能を引き出すためのプログラミングがたいへんそうです。
これはスーパーコンピュータ(データセンター)用ですが、自動運転車等には小型のものが必要なはずで、省電力化のニーズはいろいろな領域に広がると思います。人間一人ひとりにAI(ドラえもん?自意識はなくても人間からは意識があるように見える)がつく時代もいずれ来ると思います。
子供の成長や大人の精神状態に与える影響など、いろいろ興味深い問題が発生しそうです。哲学的変革が起こる可能性があると予想します。
英語は https://www.spglobal.com/commodityinsights/en/market-insights/latest-news/electric-power/101623-power-of-ai-wild-predictions-of-power-demand-from-ai-put-industry-on-edge から。
“The swath of applications that is really energy intensive is the language learning side, which needs more memory and storage. ”
swath ス「ワ」す ス「オ」ス ひと刈の牧草、帯状のもの ここは「電力を多量に消費するアプリは言語学習系であり、他のアプリよりもメモリと記憶容量を要する」くらいでしょうか。
power consumption 電力消費
“Global data volumes double every few years and untangling that from data center usage is really challenging.”
untangling 解く、ほどく
is really challenging 本当に難問だ
“There is an awareness of not just building the large language models for the sake of it”
大規模言語モデルをそのためだけに作るのではないという意識がある。
awareness 気づくこと、気づいていること、意識すること
generative AI 生成AI