世界の研究所:慶応義塾大学・斯道文庫

今週の世界の研究所は、慶応義塾大学附属研究所・財団法人斯道文庫を取り上げます。
http://www.sido.keio.ac.jp/index.php
教授5人、専任講師1人のこじんまりした組織で、炭鉱・セメント王の麻生太賀吉氏の寄贈がもとになっていて、日本および東洋の古典を研究しているようです。確かに、古文書は改築などに伴ってまだまだ出てくるでしょうから、寄贈先が必要ですね。国公立大学は経費の管理が面倒なので、私立大学はよい受け皿になると思います。西行について色々調べていたらここで行われた面白い展覧会を見つけました。近くなら行きたかったです。
https://bijutsutecho.com/exhibitions/9859
筆跡鑑定の専門家が世襲で存在していたのは知りませんでした。豊臣秀次が「古筆」という姓を与えて、江戸時代から昭和まで第一人者だったようです(~1945)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E7%AD%86%E4%BA%86%E4%BD%90
今週は、筆跡鑑定について調べてみようと思います。古い話をしても仕方がないので、日本語以外の書道、字体、人工知能による鑑定などに脱線する予想があります。
wikipedia の下記「系統だって考えれば候補を減らせる。そうでないと数が多くて弁別は困難」「本物の筆意をよく見覚れば自然と偽はわかる」は、実験における眼力に通じるようで、面白いです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E7%AD%86
・目利稽古の事先古新を視次に何流といふ所を観次に筆力の位をさっすべし凡故筆の数は際限なき物なれども先行列の一書に記したるところ七百五十計也古代中世を見分に何流とみわくれば二十か三十の数也其中にて位の高下を考る時は五人か七人に成也其内にて一人を可選此位を見ざれば混雑して難弁
・真偽を見分る事は正真の筆意をよく見覚れば自然とにせはみゆる也 — 『古筆切目安』より

英語は https://en.wikipedia.org/wiki/Penmanship から
penmanship 小学校の「かきかた」が一番はまると思います
writing instruments 筆記具
Sumerian シュメール人の
pictographic system
cuneiform 楔型文字 (米)キュ「ニ」アフォーム、(英)「キュ」ーニフォーム < ラテン語 cuneus 楔 forma 形
syllabic system 音節システム
minuscule ミナスキューる 極めて小さい、字体のミナスキュール体
pottery 「ポッ」タリ 陶器、陶芸
clay tokens 粘土片  token 「ト」ウクン は商品券、図書券(book token)、切符の代わりの金属片など、価値を表す小さな物体を指します。Here’s a small token of my appreciation. これはほんのお礼の印です。
stylus 鉄筆
early dynastic < dynasty 王朝
jade ひすい
calligraphy 書道
“Chinese children start by learning the most fundamental characters first and building to the more esoteric ones.”
esoteric エソ「テ」リック 難解な、秘伝の、深遠な level 12
“Handwriting requires the motor coordination of multiple joints in the hand, wrist, elbow, and shoulder to form letters and to arrange them on the page.”
coordination 配位、配置
joints 関節
wrist 手首 リスト
elbow 肘

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