金曜日は「夏への扉」を読んでいます。今週は10章です。タイムマシンが作動して主人公は31年前の1970年に移動します。少し高い空中に出現し、1970年の地表まで落下します。研究所の建物ができていないためです。タイムマシンSFでは出る場所を制御できるかどうかにいろいろなパターンがありますが、「夏への扉」は地球上の同じ位置に出現する設定です。出現したのが弁護士夫妻の目の前で、この弁護士夫妻が助けになってくれます。話が目まぐるしく進行し、汎用ロボットの開発、自動製図機の発明などを行い、最初に設立した会社のライバルとなる会社を設立します。これは2001年の世界で見た状況を再現するべく行動していることになります。細部に「?」なところもありますが、主人公がきわめて頭がきれる設定なので安心して読み進めることができます。時間についてのネタが尽きた気がするので、この本(あと2章)は来週で読み終わろうと思います。その次は何か古い詩集にしましょう。
英語は本文から。
‘My last thought was an agonized one that I didn’t want to go through with it.’
agonize 苦痛を与える
agony 苦痛
‘Don’t badger him.’
badger バッジャー (動詞)せがむ、悩ませる、(名詞)アナグマ level 10
‘To conceal the masquerade costume. It’s pretty conspicuous, even for anyone who is as eccentric as Danny says he is.’
この仮装舞踏会の衣装を隠すためさ。これは話から分かるくらい変人のダニーにしても目立ちすぎる。
pretty かなり (強調する副詞)
conspicuous コンス「ピ」キュアス 目立つ、はっきりわかる She’s conspicuous for her good looks. 彼女は美貌で人目をひく。
‘John, something you said earlier – the way you phrased something -made me think you were a lawyer.’
ジョン、前に君が言ったこと、言葉の使い方で君は弁護士だと思うんだが。 仮定法の’were’が面白いです。
‘Yes, I am. Why?’ ‘Can I make a privileged communication?’ ‘Hmm – are you asking me to accept you as a client?’
そうだよ。なぜだい? 秘匿特権を行使できるかな? うーむ、それは君が私の顧客になりたいということかな?
‘Presently I grudgingly dipped into my precious cash to rent some machine tools, then things went better. I worked from breakfast to exhaustion, seven days a week. いやいやながら貴重なお金をつぎこんで工作機械をレンタルして少し楽になったところだ。週7日、朝食から疲れてぶっ倒れるまで働いた。
grudgingly いやいやながら、不承不承(ふしょうぶしょう)
‘I tried to think while my head ached. I had taken a partner once before -but, damnation, no matter how many times you get your fingers burned, you have to trust people. Otherwise you are a hermit in a cave, sleeping with one eye open.’
考えてみたら頭が痛くなった。昔、共同経営者がいたことがある。だが、くそ、何度痛い目にあっても人を信用しないわけにはいかない。さもなければ洞窟の隠者になって常に片目を開けて寝るしかなくなる。
get fingers burned 指をやけどする → 痛い目にあう
hermit 「ハ」ーミット 隠者
damnation くそッ(?) damnationは「破滅」「地獄に落とすこと」「天罰」
Posted in本:TheDoorIntoSummer