素数ゼミと大きい素数を重ねて使う「セミ原理」

北米(東側)のセミは何年に一度しか現れない、ということが知られていて、その間隔が7,13,17年という素数であることから、素数ゼミ(prime number cicada)という言葉があります。解説は下記です。
https://www.abc.net.au/science/articles/2001/11/27/421251.htm
上記はオーストラリアの記事ですが、オーストラリアでの素数ゼミ(Magicicada属)の分布図は見つかりません。オーストラリアには700種のセミがいて、多くがまだきちんと調べられていないそうです。Blue Mountain 地域で2010,2013,2017年の集団発生は記録されています。
https://www.theguardian.com/environment/2021/jan/14/cicada-super-year-the-familiar-sound-of-australian-summer-is-louder-than-usual
下記にオーストラリアでの発生報告プロジェクトが立ち上がっています。日本のセミとは見た目が違います。
https://www.inaturalist.org/projects/the-great-cicada-blitz-nsw-australia
食べ物の需要が滅多にかち合わない(最小公倍数が大きいため)という説でしたが、捕食者が対応できない、という理由の数理モデルがもっともらしいとされているようです。

Cicadas and Prime Numbers


上記記事に引用されている「webデザイナーのためのセミ原理」(下記)は面白いです。
https://www.sitepoint.com/the-cicada-principle-and-why-it-matters-to-web-designers/
パターン等の中の繰り返しを気取られないようにするコツとして、大きい素数のパターンを重ねて使うことが勧められています。the cicada principleという命名が面白いですね。

英語は上記いくつかのサイトから単語をひろってみます。
prime numbers 素数
organic randomness 有機的な無秩序さ
Enough talk. Here’s a quick proof-of-concept. お話は十分。原理検証に行きましょう。
repetitive 繰り返しの、繰り返しが目立つ
repetition レペ「テ」ィション 繰り返し
Example 3: The legion of Lego 例3 レゴの集団
legion リージャン レギオン 古代ローマの軍団、多数の集団
“They swamp and overwhelm their predators.”
swamp 沼地、動詞でどっと押しよせる、圧倒して身動きできなくする。殺到する
Hundreds of letters swamped the newspaper office. 新聞社に何百通もの手紙が殺到した。
a veterinary immunologist 動物(家畜)免疫学者  
veterinary ヴェテリナリ 獣医の
“One reason is the abundance of winter and summer rainfall Australia has received.”
オーストラリアに冬と夏に雨が多かったことが原因の一つである。
drought ドラウト 干ばつ level 6

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