日本ではセミは毎年同じように鳴きますが、北米大陸ではそうではないようです。下記に次回の出現予想地図というのが出ています。どの地域では何年に出現する、というのがわかっているようです。また、トップの画像のセミも日本のセミとはだいぶちがいます(目が赤くて胴が黒い!大きさもやや小さいようです)
https://www.vox.com/science-and-health/22362042/cicada-brood-x-map-2021
素数ゼミ(prime number cicada)、というのが論文にあって何だろうと思っていましたが、地域によっては13年や17年ごとにしかセミが出現しないということのようです。確かに容易にこの現象には気がつくはずですね。
日本ではアメリカシロヒトリという外来種の蛾が各地で集団発生することはあるようですが(私も見たことがあります)、1回だけで、その後は天敵や駆除の効果などのため周期的に繰り返したりすることはないようです(年2~3回繁殖)。
https://tenki.jp/suppl/romisan/2016/09/04/15131.html
https://www.city.hirosaki.aomori.jp/kurashi/kankyo/amerikasirohitori.html
https://www.city.suzu.lg.jp/soshiki/2/1047.html
セミの幼虫が長期間地中で暮らし、1世代が長いため(17年に1回繁殖など)、周期性が出るのだと思います。数学的モデルも作られています(明日)。
セミが地上に出てくる動詞は”emerge”というようですね。
鳴き声は下記の真ん中あたりからたくさん聞こえます。日本では聞かれない声です。「ジー ガガガガ ギャオ」
この人(BBCの科学解説者 Sir David Attenborough) はセミをスィ「カ」ーダと発音しています。
※ 雌がパッチ、パッチという音を立てて雄を呼ぶため、雄は指パッチン(snap of fingers)に騙されてやってくるというのが面白いです。
英語はhttps://www.vox.com/science-and-health/22362042/cicada-brood-x-map-2021 から
“Then, following this absurdly long hibernation, they emerge from the ground, sprout wings, make a ton of noise, have sex, and die within a few weeks. Their orphan progeny will then return to the ground and live the next 17 years in silence.”
absurdly アブ「サー」ドり ばかげたほどの
hibernation ハイバーネーション 冬眠
sprout 芽、発芽する、ここでは 「羽を広げる」くらいでしょうか。
orphan 「オ」ーファン 孤児
progeny 子孫 level 13
offspring 子孫
live in silence 静かに暮らす
“they emerge from their cozy bunkers”
cozy 「コ」ウズィ こじゃれた、こじんまりした
bunker 塹壕(ざんごう)
“Emerging in these humongous annual batches is likely an evolutionary strategy”
humongous ヒュー「モ」ンガス ばかでかい level 18
batch 一群、パンなどの窯1回分、バッチ、同時枚葉式(まいようしき)処理(生産)の1回(flow生産, roll-to-roll生産の反対語)
evolutionary strategy 進化上の戦略