金曜日は「夏への扉」を読みながら「時間」について考えています。一般相対論のワームホール解、放射壊変の時定数、エントロピーと時間の矢、と来たので、次は遺伝子の話にしましょう。遺伝子は世代を繰り返すと突然変異によって変化し、これが生物の進化と大きく関係してきます。遺伝子の変化は機能を持たない「偽遺伝子」で最も速く、一定値であると考えてよいということが「分子進化の中立説」として正しいとされており、生物の系統がいつ枝分かれしたか、などの時間の推測に使われています。「分子進化時計」と呼ばれます。化学結合論のLinus Pauling が創始者です。 https://en.wikipedia.org/wiki/Linus_Pauling
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E5%AD%90%E6%99%82%E8%A8%88
下記にも色々書いてありますが、「V」マークを押さないと文章が見えません。
https://nig.ac.jp/museum/evolution03.html
遺伝子が突然変異する確率は、世代あたり、ではなく年あたりで一定という奇妙な結論が出ているようです。世代が長いと変位確率が大きい、それは集団が小さいからだ、と説明はなんか釈然としない感じです。
https://www.primate.or.jp/old/PF/yasuda/41.html
突然変異の確率は、1回のDNA複製につき10億塩基対あたり1回(10^-9)ということのようです。機能を持たない「偽遺伝子」「中立遺伝子」ではこの値になり、自然選択の対象となる機能を持つ遺伝子はこれよりも小さくなる(突然変異体は生き残れない確率があるため)
https://bsw3.naist.jp/maki/?page=204
英語は「夏への扉」4章から抜粋します。元婚約者に”zombie drug”を背中に注射されてしまった主人公Danはどうなったでしょうか。
“I never was completely unconscious. I got dizzy and vague as the drug hit me.”
unconscious アン「コ」ンシャス 意識不明
get/feel dizzy 「ディ」ズィ めまいがする
vague ヴェイグ ぼんやりする
the ‘zombie drug’, Uncle Sam’s answer to brainwashing.
zombie ゾンビ
Uncle Sam’s answer アメリカ式の答え
brainwashing 文字通り、「洗脳」
“He’ll do what I tell him to. He won’t make any more trouble”
彼は言われたことをそのとおりにやるわ。もう面倒は起こさない。
“By noon he’d be sober enough to convince most people. But not a doctor.”
sober 「ソ」ウバー しらふの
”I didn’t feel the hypo go in, but it stung after she pulled it out.” 皮下注射が打たれるのは気づかなかったが、針を抜かれるときにチクっとした。
hypo < hypodermic injection 皮下注射 hypo 下、 derm 皮膚 dermatology 皮膚科 ダーマ「ト」ろジ
stung < sting チクっとする stingはハチの針など
“Okay son, clench your fist tight while I get this needle in.”
針を刺す間、こぶしをぎゅっとにぎっておいてね。
“I did and things began to get really hazy. … Presently I felt very cold. But I couldn’t move to reach the covers.”
僕はそうした。物事が本当にぼんやりしてきた… 今とても寒くなったけど、動いて覆いに届くことはできなかった。