フッ素の鉱物にはCaが含まれます。FはCaが大好きだということでしょう。
歯のエナメル質(enamel)はヒドロキシアパタイトですが、鉱石と同様にフッ素を添加することもでき、硬く虫歯に強くなるので、歯磨き粉のフッ素や飲料水へのフッ素添加が行われています。
Ca2+は人体で重要な役割があり、濃度は精密に制御されているので、人体内部への浸透性の高いHF(フッ化水素酸=HFの水溶液)が体につくと命にかかわります。下記のオーストラリアの地質学の実験室での事故(1990年代と思われる)はあちこちで紹介されています。
https://www.chem.purdue.edu/chemsafety/chem/HFfatality.html
太ももに100-230mLの70%HFを浴びただけで(体表面積の9%)、すぐ水で洗ったあとプールに40分浸かったのち救急車で病院に行ったにもかかわらず、低カルシウム血症→多臓器不全で15日後に亡くなりました(片足を切断したがダメだったとのこと)。
原因としては最初の水流(6L/min)が弱かったこと、水洗時に服を着たままだったこと、応急措置用のグルコン酸カルシウムゲルを使わなかったこと、などがあげられています。
濃いフッ化水素酸は半導体加工用にも使われますが、塩化ビニールの防護エプロンや手袋をつけること、万一の場合はHFを洗い流したあとグルコン酸カルシウムを使うことが推奨されています。
フッ化水素だけでなく、アンモニアで中和したフッ化アンモニウム水溶液も半導体表面処理に使われますが、これも同様の重度の薬傷を起こすとのことです(いままで知らずに気楽に使っていました!)。要注意です。
https://www.yodosha.co.jp/rnote/drill_festival/q43.html
グルコン酸カルシウムゲルは日本では作っていないようです。試薬屋さんで買うと非常に高いです(数万)が、個人輸入すると安いと書いてあります(本当?)
下記の記述で自作もできそうですが、グルコン酸はグルコースを酸化したもので食用にする微生物がいます。オートクレーブ滅菌しないと腐りそうです。これはこれで面倒ですね。
https://www.fpa.or.jp/library/old/infomation/qa/Y10K08.html
※パソコンのBitlocker問題はmicrosoft accountに自動で鍵が保存されていたので半日で復旧できました。教訓としては、Bitlockerはoffにしていても勝手に起動することに注意すること、microsoft accountはきちんと管理すること(「デバイスを統合しますか」に「いいえ」と答えていたので、同じ名前のアカウントが複数あって出てこず、探すのに手間取りました)、Bitlockerの鍵は印刷して保管すること、などです。鍵は48桁の数字で、これがみつからないとクリーンインストール(ファイルやアプリが全部消える)しかないということです。
英語はrecoverの類義語です。
回復するの意味
recuperate レ「キュ」ペレート level 11 recuperate one’s strength 体力を回復する
get better 回復する
convalesce 「コ」ンヴァれス level 29 病気から回復する、病後療養する
回収するの意味
retrieve 取り戻す、回復する、復旧する level 6 リト「リ」ーヴ
recoup 取り戻す、差し引く、控除する、埋め合わせる level 11 リ「ク」ープ He recouped himself for the losses. 損失分を取り返した。
reclaim 返還を要求する、回収する、開墾する、埋め立て・干拓する、改心させる level 10 いろいろ派生の意味があり要注意です。
redeem リ「ディ」ーム level 9 贖う、弁償する、救出する
recapture, retake, repossess 回復する、回収する