セラミックスの3D印刷

今日はセラミックスの3D印刷を見ましょう。
陶芸に使うものは初期からあります。これは粘土やセメントの押し出し機を使って、土台をXY方向に走査して層を作っていきます。
乾かしてから焼いて陶器にします。

どのくらい縮むかは原料によるでしょう。これは樹脂のバインダー(糊)などは入れないで水と粘土の絡み合いや無機酸化物のゲル化で粘着性が出ていると思われます。
どうしても層状構造が見えてしまうと思うので、それを生かすか、あとでヘラなどで表面をなでて平らにするのだと思います。
スケールアップして家を作っている動画もあります。

セメントを固める時間の分で3D印刷してしまうのでしょう。鉄筋が入っていないように思いますが強度は大丈夫なのでしょうか?
レーザーを使って硬化させる動画がありました。これは細かい細工ができるのですごいです。

動画でも紹介されていますが、Scienceに論文が出ています。
https://www.science.org/doi/10.1126/science.aad2688
細部は著者の研究所のwebに図があります。
https://cam.hrl.com/
光硬化性のシリコーン樹脂ですね。炭素を含むとSiC, 窒素を含むとSi3N4, 酸素を含むと Si-O-C になり、その混合物を作っているのでしょう。焼いても炭素等が残るので黒くなるのだと思います。
この研究所(HRL Laboratories)は3D印刷の部門を持っています。アルミの3D印刷はNatureに論文が出ています。
https://www.nature.com/articles/nature23894
この研究所は面白そうなので来週詳しく見てみましょう。

英語は https://www.youtube.com/watch?v=XHSYEH133HA から
“So all these trades have to learn how to cope with technology and how to make best of it – not be threatened by it.”
cope with 一緒にうまくやっていく
make best of it 一番うまく利用する
be threatened by it それに脅(おびや)かされる
“It’s a lot about educating people, really. It’s a different type of planning a building – it’s different for the contractor, the electrician, it’s different all around for everybody involved.”
contractor 土建業者、契約者、請負人 「コ」ントラクタ general contractor ゼネコン
electrician 電気工事業者
everybody involved  かかわる人みんな
potter 陶工
pottery 陶器

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