Also Sprach Zarathustra(10)第4部のあらすじ

今週は日曜日からずっと出張していました。今日もまた出かけます。金曜日の読書はもう少しZarathustraを続けましょう。最後の第4部は、第3部までとは違って多くの登場人物が自分のセリフを話します。演劇にしたら面白いと思いますが、Youtubeにはあがっていません。2つほど見つけましたが、中身ではなく、脚本家のインタビューや音楽などです。第4部を扱った劇ではなさそうです。やはりニーチェは人気がないのでしょうか。
http://www.nietzschecircle.com/Staging_Zarathustra.pdf
https://www.releasemagazine.net/laibach-also-sprach-zarathustra-record-and-tour/
第4部も「永劫回帰」が背景にあるのですが、それなしにも楽しめるユーモラスかつ深みのあるものです。
登場人物は、預言者、二人の王、研究者(ヒルの脳髄が専門)、常習的うそつきである魔術師、神の死により退職した法王、最も醜い人間、求めてなった乞食、漂泊者とZarathustraです。
あらすじ:老いたZarathustraが山の上に蜜を置くと、これらの「ましな人間たち」たちが、自分の抱える悩みの助けを求めて山に上がってきます。Zarathustraが説教を聞かせ、それぞれの登場人物が歌ったり語ったりします。目を離したすきに、彼らはロバを囲んで不思議なお祭りをして、Zarathustraに叱られます。最も醜い者が「これまでは苦しかったが今日は楽しかった。この瞬間のためなら同じ人生を繰り返してもよいと思う」と言ってお開きになります。翌朝、円熟の象徴である「多数の鳩を連れたライオン」が現れて、犬のようになつくライオンにZarathustraが涙を流して喜び、また下界に説教に出かけるところで終わります。
これらの登場人物の悩みは現代でもよくわかるものです。例えばヒルの脳髄の研究者は、正確な知識を得るため自分の専門分野を極めて限定されたものにします。漂泊者は自分の目標や安住の地ががないため、何かにすがろうとします。魔術師はうそをつきすぎて自分の本心がわからなくなっています。

Thou poor rover and rambler, thou tired butterfly!
rover 歩き回る人、流浪者 level 10 車の名前にありますね。
rambler ぶらぶら歩く人、とりとめなくしゃべる人 level 13
Away, away with thee! thou evil flatterer!
flatter お世辞を言う
“Who is this with whom I talk?” he exclaimed frightened, and sprang up from the ground. “This is the man without disgust, this is Zarathustra himself.” これは嫌悪を持たない人、Zarathustraその人ではないか。
exclaim 感嘆する
frighten 怖がらせる
voluntary beggar 求めてなった乞食
a good jovial buffoon
jovial 愉快な、陽気な
buffoon 道化師
At the culprits of riches, with cold eyes and rank thoughts, who pick up profit out of all kinds of rubbish.  富める犯罪者は冷たい目と腐った考えを持ち、あらゆるごみから利益を得ようとする(文法的には文の一部です)。
a culprit 「カ」るプリット 犯罪者、犯人 level 9
rank thoughts rankは形容詞で はびこった、腐敗した、はなはだしい a rank beginner ずぶの素人
No one have I yet found who more thoroughly despised himself: even THAT is elevation. あれほどまでに自分を軽蔑する人間にはあったことがなかった。あれもまた高みだ。

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