Jingdiao(北京精彫集団)社の特許

高精度マシニングセンターで注目される中国のJingdiao(北京精彫集団)社の特許を調べると13件ありました。
https://goodip.io/iq/assignee/beijing-jingdiao-co-ltd
例えば下記は軸のぶれを測定して補正する方法です。
https://patents.google.com/patent/CN103419087A/zh
https://patents.google.com/patent/CN103419087A/en
180度方向を回転して2回取り付けて偏差(角度差と中心偏差)を測定し、动平衡螺钉调整法(DeepLでは動的平衡ネジ調整法)で自動的に調整するそうです。角度と偏差を両方調整できる機構はどうなっているか興味がわきます。原理的には、人間が中心出しをするときの当たり前の方法のような気もしますが、自動化する装置を作りこむのは面白そうです。これをサブミクロンでやるところが技術力ですね。
半導体を切り離す「ダイサー」は、切るたびに回転刃の摩耗を光学的にチェックして高精度を出していますが、高精度マシニングセンターでは、それをエンドミルに対して要所要所でやっているはずだと思います。
通常の金属の熱膨張率は10^-5程度なので、1mの長さの物体の温度が1°C変化すると長さが10ミクロン変わってしまいます。加工中の工具は熱くなるので、熱膨張は深刻な問題になりえます。装置全体の温度を一定に保ち、冷却水の温度も一定にしたうえで、さらに試し加工の結果から補正値を作る、など運用上はいろいろなノウハウがありそうです。

英語は 上記特許文の英訳から面白いものを。
burr, burrs バリ (加工の後で、切りくずが除去しきれないでギザギザになっているところ)
sheath シーす 刀の「さや」
legume 「れ」ギューム 豆のさや
pod 種のさや
hull 殻、イチゴのへた、飛行船や飛行機の船体
sleeve 軸さや、服の袖、たもと
shaft シャフト
hollow structure 中空構造
orifice オリフィス
gluing 接着した  glue 糊(のり)
axis アクシス 軸  複数形は axes 「ア」クシーズ
thermal expansion coefficient 熱膨張係数
dicer ダイサー 半導体などを同じ大きさに切り刻む装置
dice ダイス サイコロ、さいの目に刻む dice potatoes ジャガイモをさいの目に切る
die 2 雌ねじを切る道具(ダイス)、複数形はdies ダイズ 3 サイコロ The die is cast.賽(さい)は投げられた。die は元のラテン語で、複数形は dice。 サイコロの意味はdiceに変わったようです。

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