昨日の研究所 National Center for Complementary and Integrative Health は鍼(はり)による痛み止めの臨床研究も組織しています。東洋医学で効果が確実とされているものの一つが「鍼(はり)麻酔」です。これは、鍼刺激によっていわゆる「脳内麻薬」(endogenuous opioid, 内因性オピオイドというみたいです)の分泌が起こることが実験的に確かめられていて、中毒性のある痛み止めの麻薬の代替を狙っている研究です。特に、線維筋痛症(fibromyalgia)、関節リューマチ、がんのような慢性の痛みに対する効果が期待されています。
https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-642-10857-0_4
(ブラウザで一部が読めます)によると、1970年代にウサギで実験したとのことで、ウサギに鍼を打ったのかと思うとちょっと面白いです。今ならば血中の微量化学物質の分析は可能でしょうが、そのころはどうだったのか、そのウサギの運命が気になります。
上記の本で取り上げられている内因性オピオイドはエンケファリン類というアミノ酸5つのペプチド(Tyr-Gly-Gly-Phe-Leu や Tyr-Gly-Gly-Phe-Leu)です。鍼→内因性オピオイドの仕組みがどこまでわかっているか、調べてみます。
acupuncture 鍼
acupressure 指圧 「ア」キュプレッシァ
endogenous 内因性 エン「ド」ジナス level 15
exogenous 外因性 エク「ソ」ジナス level 15
opioid オピオイド 麻薬性鎮痛薬
以下 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%94%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%89 から
opium poppy オウピウム 花のケシ
morphine 「モ」ーフィン モルフィネ level12
pain relief 鎮痛
anesthesia アネス「せ」ジア 麻酔 level 10
diarrhea ダイア「レ」ア 下痢 level 10
asthma 「ア」ズマ 喘息 level9
euphoric ユー「フォ」リック 多幸感
central nervous system 中枢神経系
peripheral 周辺の、末端の 「ペ」リフェラる
antagonist 阻害剤 競争相手 敵対者 アン「タ」ゴニスト
addictive 中毒性、乱用性のある addiction 中毒、乱用癖、依存症
Be cautious about internet addiction! インターネット中毒に気を付けよう!
poisoning 中毒(毒にあたる) 日本語の中毒は addiction とpoisoningの両方を含みますね。
Neolithic period 新石器時代 ネオ「り」しック lith は石です。