雷といえば雷鳴と稲妻です。雷鳴は、放電に伴って発生する高温による空気の膨張速度が音速を超えて衝撃波が生じ、それが音に変わるときにゴロゴロいう音になります。稲妻は放電経路から出る光ですが、例えば北斎の「山下白雨」にみられるように折れ曲がりと分岐があります。
葛飾北斎「富嶽三十六景 山下白雨」
動画はたくさんありますが例えば下記がスローモーションもあって見やすいです。
それほど直線部があるわけではないことがわかります。
その仕組みについては、1960年代に提出され、20年くらい相手にされなかったモデルが2000年代に高速度カメラ等で確認できたとのことです。
強い電場により空気中の分子が電子と陽イオンに分かれ、電子とイオンが反対向きに走るのですが、氷にたまった正電荷と負電荷を中和しないと最終的な放電に至らないです。雲の下端に負電荷をもつ大きい氷が存在するので、対面する地表に正電荷が静電誘導されます。弱い稲妻が地上と雲から電場の強い方向に探るように走り(その過程で枝分かれする)、それがつながるとイオンと電子の通り道ができて、大電流の強い稲妻が生じます。温度は30000℃、多くのイオンを含むので様々な反応が起こります。窒素と酸素から酸化窒素ができて肥料になるので雷が多い年は豊作である、という説があるそうですが、真偽のほどはよくわかりません。関連して有名なのはUrey-Millerの実験(1953)で、これは生命の起源を探る研究の端緒となりました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%A8%93
知らなかったのですが、Millerは当時大学院生で、単著で論文になっています。https://www.science.org/doi/10.1126/science.117.3046.528
その経緯は下記にあります。指導教官のTeller(Jahn-Teller効果、BET吸着等温式のTの人、面倒見が悪いことで有名)が水爆開発のため大学を離れていろいろ苦労して、新たな師のUrey(すでに重水素発見でノーベル賞)を説得して実験させてもらったためのようです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Stanley_Miller
英語は 音に関連する単語
sound 音
note 音符 a quarter note
rest 休符 a quarter rest 四分休符
noise 雑音
auditory sensation 「オ」ーディトリ 聴覚
voice 声
echo こだま
beat 拍子 ビート
lyrics 歌詞
melody /tune 旋律
rhythm リズム
scale 音階
composer 作曲家
hymn ヒム 讃美歌
acoustics 音響(学) アコースティック acoustic piano / guitar
soundは「健全な」例 safe and sound 「完全な」= thorough さラ という意味、「眠りが深い」という意味 例 sound sleep 「海峡」という意味= strait = a narrow channel of the sea joining two larger bodies of water もあります。