FOXP2遺伝子は言語・学習能力に関係する

月曜日に紹介したドイツのマックスプランク進化人類学研究所は、今回のノーベル賞のネアンデルタール人研究以外にも、FOXP2遺伝子というヒットを飛ばしています。変異させるとネズミが賢くなったというのは「アルジャーノン」みたいで衝撃的です。
https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v9/n1/%E3%80%8C%E8%A8%80%E8%AA%9E%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E3%80%8D%E3%81%8C%E5%AD%A6%E7%BF%92%E9%80%9F%E5%BA%A6%E3%82%92%E9%80%9F%E3%82%81%E3%82%8B/58222
関連論文は https://www.nature.com/articles/nature01025, https://www.pnas.org/doi/full/10.1073/pnas.0503739102, https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.1411270111 などです。
学習に関わる遺伝子が特定されたのはこれが多分最初です。他にもあるかもしれないので、そのうち調べましょう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/FOXP2
おそらく機械における特殊な歯車みたいなもので、無いと動かなくなるが、たくさんあっても仕方がないと想像します。人間の言語能力に必須の高次機能に必要な歯車であることは確かでしょうが、脳における濃度を増やしたとしてもものすごく頭がよくなったりはしないでしょう。脳の分子レベルの秘密には、まだまだ面白いことがありそうです。個人的には、遺伝子をいじるよりも、コンピュータやインターネットとつないで脳の働きを拡張するほうが副作用が小さいと思います。現在はスマホがインターフェスですが、いろいろわかると、もっとスムーズにつながるようになるでしょう。その過程で大きな産業が生まれそうです。

英語は https://eikaiwa.weblio.jp/column/phrases/handy_english_phrases/wise_variation から
wise ワイズ 知者、賢者
intelligent 知性、知能
intellectual 理知的、インテリ
bright 聡明
smart 気が利いた、抜け目ない
clever 如才ない(使用法注意)
crafty さかしら、狡猾 crafty as fox 狐のようにずるがしこい
だそうです。面と向かって「君は賢い」とほめる場面は少ないと思いますが、上記ページは一読をお勧めします。

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