マキャベリ 人に頼るな

今週来週の集中講義でバタバタしていたら、もう金曜日です。今週のマキャベリは13~15章から抜粋します。
・(戦争で加勢を受けることを戒めて)他人の武具は背中からずり落ちるか、重荷になるか、体を締め付けらえるか、そのいずれかになる。
・君主が自分の都市国家の地形を熟知するように努力すると、より防備に工夫を凝らすことができ、さらに新しい土地を調べるときにもコツをつかんでいるので手軽に応用が利くようになる。
・心の鍛錬については、歴史書に親しみ、偉人の所業に思いを致し、その勝敗の理を究明して勝つ方法に従うようにするべきである。さらに、優れた人が模範とした事柄を自ら実行しなければならない。
・鍛錬を積んで、危機に臨んで自分の力を現せるようにしなければならい。そうすれば、運命が逆転する場合にもそれに耐えうる備えを固められるわけである。
・人がうわさになるときには、その気質の中の一つを取り上げて毀誉褒貶される。
・悪徳によらずには国が救えない場合には、悪名も辞すべきではない。十分に考えれば、善徳らしく見えても身の破滅を招くことや、悪徳らしく見えても安泰と幸福が生じることが分かってくる。

mercenary soldiers 傭兵 「マ」ーセナリ
auxiliary soldiers 外部の加勢兵
今見ている英訳本はあまりこなれていませんが、最後の項目は “One will find something appears to be virtue, which if pursued would be one’s ruin, and something else appears to be vice, which if pursued results in one’s security and well-being”. となっています。
virtue 善徳
vice 悪徳
ruin 破滅
※ちょっとずれますが、「宋襄の仁」という故事(BC638)がありますね。 wikipedia より
Duke Xiang (襄公)of Song(宋) waited for the enemy to go across the river in order to display his benevolence (仁) as a gentleman instead of giving the enemy a surprise attack(奇襲). His troops (軍勢)were defeated(打ち負かされる) thoroughly (完全に)and he himself was badly hurt. He died in the following year.

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