ラマン分光は反射配置で振動スペクトルが得られ、物質の同定に役立つ優れた分析法ですが、欠点はラマン散乱が極めて弱く、入射光の10万分の1~100万分の1の強度しかないことです。回避する方法は2つあります。一つは、入射光(レーザー)の波長を調節して試料が電子励起される(吸収する)波長にすることです。これを共鳴ラマン散乱と呼びます。ラマン効果は、物質の光に対する応答(分極率)が分子振動によって変調される効果で、量子力学的には仮想的な励起準位を使う3次の過程です。その仮想的な準位が実際に存在していると、効果が飛躍的に大きくなります。
https://en.wikipedia.org/wiki/Resonance_Raman_spectroscopy
もう一つは、金属のナノメートル構造体の「プラズモン」を使うもので、「表面増強ラマン散乱 Surface Enhanced Raman Scattering (SERS)」と呼ばれます。これは波長より短い金属構造体による光電場の集中効果を使っていて、現在では単一分子に対する感度があります。特殊なレーザーは必要なく、汎用性があります。
下記動画の冒頭はPPAP(pen-pineapple-apple-pen)かと思いました。金・銀のナノ粒子を紙につけて使っていますね。
下記は抗体を見ています。SERSでラマン散乱光が数桁強くなっているので安価な小型分光器が使えていますね。このセット全部で400万円くらいではないかと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=VPIQ2qjfRO0
上記動画から
SERS さ~ズ (発音注意。SARSはコロナ COVID19-SARS-2の”severe acute respiratory syndrome 重症急性呼吸器症候群” になってしまいます)
But are they actually different. 強調のため倒置しています。areが長く高く発音されます。「だけど、それらは実際に違うのです」
minute impurity in food products マイ「ニュ」ート で「微量の」
food contaminant 食品汚染物
integrity 難しい言葉です。普通は、「完全性」、「公正性」と訳します。イン「テ」グリティ
produce produce は2つあり、名詞はプ「ロ」デュス「作物」。動詞はプロ「デュ」ース「製作する」 アクセントと意味が難しめの英語試験に出るので覚えておくといいでしょう。
pestiside(s) 殺虫剤 「ペ」スティサイズ
flavors 香り フ「れ」イヴァーズ
Joking aside, 冗談はさておいて、ア「サ」イド
analyte 分析対象物 「ア」ナらイト