世界の研究所 インド Raman Research Institute

今週の世界の研究所はインドのバンガロールにある Raman Research Instituteです。
バンガロールはインド南部の標高920mの高原にあり、IT産業の中心地になっています。
夏の最高気温の記録は38.9℃で、通常34-5℃、冬は最低記録が7.8℃、通常15℃で、日本のほうが過酷です。
ラマン(1888-1970)は、彼の名前で呼ばれる分光法の原理を発見して1930年にノーベル物理学賞を受賞しました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%B3
神童で、16才で大学を首席で卒業しましたが、体が弱くて留学ができなかったため、インド財務省の役人になって10年間仕事の傍ら、新設の研究所で音響学や光学の実験をしたようです。良い論文をたくさん書いてカルカッタ大学教授になった後、1921年にイギリスに講演旅行に派遣され、その道中、船から見える海の青さを考え、その理由を調べるためカルカッタに戻ってから学生と光散乱の実験を続けて1928年2月28日にラマン効果を発見しました。この日はインドの科学記念日(学校等の催しはあるが祝日ではない)になっています。その後バンガロールに移り、新設の研究所の所長になりました。
今週はラマン効果をはじめとする物質による光の散乱について解説します。いま分子動力学による高分子のラマン効果の計算を試みています。まだきちんとした方法がないみたいでちょっと驚きましたが、良い提案ができるといいと思います。

https://en.wikipedia.org/wiki/C._V._Raman から
“During a voyage home from England on board the S.S. Narkunda in September 1921, he contemplated the blue colour of the Mediterranean Sea.”
S.S. = SteamShip 艦船接頭辞の一種  http://tdrlove.com/disneysea/tdr1238.html
contemplate 熟考する コン「テ」ンプれイト
Mediterranean Sea 地中海 メディテ「ラ」ニアン
“Raman could view the water using Nicol prism to avoid the influence of sunlight reflected by the surface. He described how the sea appears even more blue than usual, contradicting Rayleigh.”
contradict 反する コントラ「デ」ィクト

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