初期のビデオカメラは電子線で走査して画素信号を得ていた

今日はビデオカメラの話をしましょう。古くはニプコー円盤+1点の光検出器ですが、円盤の回転は速度に上限があるため、電子的に二次元情報を取り出すためにいろいろな工夫がなされました。今は、画素を2次元の縦横の配線で指定して強度を読みだす仕組みがありますが、微細加工が必要です。微細加工技術がない時代は、電子線を走査して、特定の画素にあたった光を素子全体の電流として取り出しました。ブラウン管の蛍光スクリーンを光を感じる物質にしています。面白い発想だと思います。米国のPhilo T. Farnsworthの14才の時の考案と言うのが驚きです(実現は1927(21才)だが、14才の時のノートが特許に寄与。そのころ米国は「先発明主義」)。この人は自分の会社を作りましたが、特許紛争や安定した収益の困難など、運営に苦労した様子です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B9
https://en.wikipedia.org/wiki/Image_dissector
増幅作用を持たせて感度を向上させたのは米国のVradimir Zworkinです。この人は大会社の技術者として開発を続けました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Iconoscope
現在でも超高感度カメラ(HARP管)などはこの基本原理を使っており、感光する物質が改良されています。
https://www.nhk.or.jp/strl/publica/rd/122/7.html
CCDは配線と半導体内部の電荷移動をうまく使って簡単な素子構造で効率的な信号伝達を実現して、ノーベル物理学賞(2009)になりましたが、最近はCMOS撮像素子に置き換わってきています。CMOS撮像素子は画素ごとに増幅器があるのでばらつきが問題でした。半導体の微細加工技術や演算の高速化が進んだためその問題は解決し、製作コストや低消費電力を生かせるようになりました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/CCD%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5#CCD

今日は「高感度」「敏感」の英語を見ましょう。
sensitivity 一般用語で 感受性
sensibility 感受性(formal)
susceptibility 影響されやすいこと a susceptible heart 敏感な心
vulnerable 敏感な、脆弱な敏感性 My daughter is now at a vulnerable age.
tender skin 敏感な肌
conscious 気づきやすい、敏感な fashion-conscious 流行に敏感な
aware 気づいているさま (形容詞) be aware of…
alert 油断がない、注意を払っている、敏捷な level 4 アらート
 red alert 警報  a smog alert スモッグ警報

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