地球温暖化係数 global warming potential (GWP)

地球温暖化係数 は英語では global warming potential GWP値というようです。もう一つGTP global temperature potentialというのもあるそうですがモデル依存であまり使われていないそうです。

https://www.epa.gov/ghgemissions/understanding-global-warming-potentials

定義はCO2の1トンの大気放出を1とする値(放出1トンあたり)のようです。その物質による熱輻射の吸収効率と大気にとどまる時間の両方が関係します。一度放出したときに、そのあと20年とか100年とかの影響の総和で比較するようです。
メタンは28-36(100年)ですが、分解されるため、20年のGWPのほうが大きく、84-87。
N2Oは265-298。N2Oは100年以上残るそうです。
Chlorofluorocarbons (CFCs), hydrofluorocarbons (HFCs), hydrochlorofluorocarbons (HCFCs), perfluorocarbons (PFCs)のGWPは1000-10000だそうです。CF4は50000年以上とどまるので、100年GWPは6630-7450で、20年GWPは4880-4950。

wikipedia等でいろいろ調べると
フロリナートの一種であるN(C4F9)3のGWPは9000。
パーフルオロエーテルの一種であるF3C[(OCF(CF3))m(OCF2)n]OCF3のGWPは9000(大気中での寿命800年) 赤外の1050, 1150, 1250cm-1あたりに吸収ピークがあります。
ただし、C4F9OCH2CH3のようなエーテルの片方が水素のものは大気中での寿命が短く、1年未満~5年で。GWPは46~370です。大気中での寿命は大気上層でのOHラジカルや、波長の短い紫外線による分解で、大気上層を模擬したチャンバーを使った実験で測定されています。片方が水素なのは3Mのノヴェックだと思っていましたが、昨日のガルデンの宣伝にあったのは、水素を含むものなのかもしれません。web資料にはperfluoropolyetherと書いてありますが、それだと上記の通りGWPはフロリナートと同等です… この辺り、webには詳細が開示されていないのでよくわかりません。
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/es052077z
ちなみに、電気絶縁ガスとして電子顕微鏡の高圧ユニットに使われるsulfur hexafluoride (SF6) のGWPは23900だそうです。数年前から洩らさないように規制が厳しくなっています。

regulation 規制
EPA = Environmental Protection Agency 米国環境局
decompose 分解する
life time 寿命
be equivalent 同等である
leak 漏洩
blanket 毛布
policymakers 政策決定者
inventory 目録、棚卸表 「イ」ンヴェントリ = a complete list of items such as property, goods in stock, or the contents of a building.

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