金属資源の話に戻りましょう。原子番号72番のハフニウムは、酸化物がMOSFETのゲート絶縁膜に使われています。これは、素子の微細化に伴い、ゲート電場を半導体に均一にかけるために絶縁膜を薄くする必要がありますが、3nm以下ではトンネル効果によるリーク電流が無視できなくなるため、誘電率の高い絶縁物を使って実際は厚いが電気的には薄く見える絶縁膜を作るためです。HfO2は結晶構造によっては強誘電体になることも2011年に示されました。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/741709.html
あとは原子炉の制御棒(熱中性子の吸収断面積が大きい)、ロケットエンジンの合金等です。
産地は、下記によるとオーストラリアと南アフリカだそうです。(半導体応用の箇所は間違っているようです) 供給は大丈夫だと思います。
https://www.earthmagazine.org/article/mineral-resource-month-hafnium/
日本でも「苗木石」として産出するそうです。
http://mineralhunters.jp/naegi06_2.html
下記は知りませんでした。
Tantalum hafnium carbide has the highest melting point of any known compound (4,215 degrees Celsius).
英語は、上記記事から
tensile stress 引張応力
compressive stress 圧縮応力
2,233 degrees Celsius 摂氏2233度
rocket engine thruster nozzles ロケットエンジン推進器ノズル
good substitute for silicon シリコンをうまく置き換えられるもの
hafnium production and consumption ハフニウムの生産と消費
unwrought halfnium 未加工のハフニウム
wrought ロート は、workの過去形、過去分詞 (worked と同じ)転じて、「加工した」「手の込んだ」「刺繍した」「金属を打って作った」