Justice 第1章

今週から金曜日の読書は、Michael J. Sandel の “Justice: What’s the right thing to do?”を読みます。 Prof. Sandelはハーバード大学の政治哲学(Government Theory)の教授で、NHKでも以前(2010年ごろ)講義・討論番組がありました。道徳系の英単語は日本語との対応が一筋縄ではなく、お酒が入った席などで使うことが多いのでそれが多用される本書をやってみようと思った次第です。いろいろ極端な実例が多く面白いのですが、感情を揺さぶられるので疲れます。第1章では、天災の際の便乗値上げの是非、戦時PTSDは勲章に値する負傷かどうか、財政援助を受けた企業で幹部がボーナスをもらった際の反発など、価値あるものの分配法の基準となるが、衝突しがちな三つの理念である幸福・自由・美徳を導入しています。ゲリラの味方と疑う現地人を兵士はどうすべきか、多くの人的被害が予想される暴走列車を止めるために通りがかった他人を犠牲にしてもいいかどうか(これは中世の日本だと「人身御供」の話になります)、などSFのロボットのEQテストでもよく出てくる問が提示されます。

hurricane 「は」リケーン
the Gulf of Mexico メキシコ湾 ガるフ
price gouging 「ガウ」ジング 便乗値上げ gouge は丸ノミ、丸タガネ、金銭のゆすり、強要 level 11
https://www.fine-tools.com/turn1.html に写真があります。
“After the Storm Come the Vultures” 嵐の後にハゲタカが来た 「ヴァ」るチャーズ ハゲワシ、コンドル
https://usatoday30.usatoday.com/money/2004-08-19-gouging_x.htm
welfare, freedom, virtue 幸福・自由・美徳
welfare は福祉と習いますが、本書日本語訳では、幸福 になっています
LDOCEによると wel‧fare /ˈwelfeə / noun [uncountable] 1 someone’s welfare is their health and happiness Our only concern is the children’s welfare.健康と幸せ 2 help that is provided for people who have personal or social problems 福祉 日本語と1対1対応しませんね。
eardrum 鼓膜
bailout outrage 企業救済への怒り と訳されています bailout 「ベイる」アウト パラシュート脱出、政府や銀行による企業への財政援助 level 12
人身御供(ひとみごくう) human sacrifice 「サ」クリファイス いけにえ
The company’s behavior smacks of greed, arrogance, and worse その会社の振る舞いは強欲、傲慢、それ以下の感がある。
smack 風味、~じみたところ level 8 これも難しい言葉です。自動詞で “smack of” ~くさい if it smacks of something, it involves in that thing
To me, te whole thing smacks of a cover-up. 私にはすべてが隠蔽(いんぺい)くさいと思われる。(訳しにくいです)
他に、平手打ち(にすること)、舌打ち(すること)、ぴしゃりという音
greed 強欲 グリード
arrogance 「ア」ロガンス 傲慢
and worse それ以下

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