トンガで(現代的)観測史上最大かもしれない大噴火がありましたね。衛星写真からは北海道くらいの面積の噴煙が上がっていましたが、被害が大きくないことを祈ります。今週の世界の研究所は、オセアニアの各国にキャンパスがちらばっている University of South Pacific をとりあげます。本部はFijiにあります。
https://www.usp.ac.fj/
https://en.wikipedia.org/wiki/University_of_the_South_Pacific
当然かもしれませんが、オセアニア各国の指導者はここの卒業生も多いです。Tongaには公務員養成の別の機関(ʻAtenisi Institute)があります。
University of South Pacificでの研究プロジェクトが https://www.usp.ac.fj/research/strategic-research-themes/
にあがっていますが、サンゴ礁の魚の広域的調査を漁師の協力のもとで行う研究が面白そうです。
今週は、太平洋の島に関して調べていきましょう。
reef fish tissue bank (サンゴ)礁の魚の組織の貯蔵所
for elucidating regional population connectivity 地域ごとの生育数のつながりを解明するために
and ecotoxicology 生体毒性学
coral サンゴ
reef 礁 リーフ ← サンゴ礁以外の「礁」というのはあるのでしょうか? Tongaの地質は、火山灰の上に石灰岩とのことなので、サンゴ礁だと思いますが…
limestone らイムストーン 石灰岩
limelight らイムらイト 「石灰光」から転じて、スポットライト、注目の的。Charles Chaplinの映画の題名(1952)にもありますね。なぜ石灰を酸水素炎(oxyhydrogen flame)で強熱すると明るい照明になるのか、は下記です。
https://en.wikipedia.org/wiki/Limelight
slacked lime Ca(OH)2 消石灰
slack は形容詞・名詞では「ゆるい」「たるんだ」「怠慢な」「ぐずぐずした」 a slack rope たるんだロープ slack legal controlずさんな法的規制 slack water よどんだ水 動詞では「ゆるめる」「不活発になる」
“Slack”はチャットツールとして普及していますが、名前としては奇妙ですね。 https://slack.com/intl/ja-jp/
quick lime CaO 生石灰
limelight は生石灰から発せられますが、CaOの融点が2572℃と高いので、融解せずに加熱されるために黒体輻射で白色に光ること(incandescence 白熱)と、一部の波長で黒体輻射以上の発光があること(candoluminescence)が起こっているそうです。candoluminescenceはZrO2,ZnO,CaOなど金属酸化物でみられ、触媒作用のために炎中で発生するラジカルからの発光だそうです。https://en.wikipedia.org/wiki/Candoluminescence
※石灰の他、柑橘類のライムや鳥もちもlimeというようです。ややこしいですね。