今週の企業会計は、financial ratio analysis 会計指標分析 を取り上げます。これはB/S, P/L, CF 等財務諸表から指標を算出して分析するものです。下記を参考にしました。これがスラスラできると役に立ちそうです。「ただし、これは経理担当者か外部の専門家の仕事で、できれば経営者の方は分析ではなく「判断すること」に注力して頂きたいところです。」と書いてありますが、ある程度分からないと判断もできないでしょう。
https://meetsmore.com/services/tax-accountant/media/53612
関連して下記の資格があるようですね。時間ができたら勉強してみたいです。
https://www.b-accounting.jp/voice/
(1) 収益性分析 profitability: ROA, ROEなど(既出)
(2) 安全性分析 safety analysis; current ratio 流動比率、quick ratio 当座比率、equity ratio 自己資本比率
(3) 活動性分析 activity analysis; 総資本回転率など
(4) 生産性分析 productivity analysis; 労働生産性など
(5) 成長性分析 growth potential analysis; 売上高成長率、総資本成長率など。年ごとにどのくらい成長したかを見ます。
ratio 「レ」イショウと発音します。古い電子工学の教科書にはレシオトランス ratio transformerという部品がありました。いずれ解説します。私は子供の時それで覚えたので「レ」シオと発音しますが、通じます。「ラティオ」は通じません!
Everyday low pricing (EDLP) 毎日特売日 (Amazon, Walmartの基本戦略)
SG&A ratio, SGA ratio 販管比率 selling, general and administrative ratio 売り上げに対して管理費の占める割合。高いと非効率な官僚的組織の存在が疑われる。国内小売業は30%、Wallmartは20%未満だそうです(大津広一「英語の決算書を読むスキル」)。
total assets turnover ratio 総資産回転率。”turnover”は触媒のturnover frequencyなどでわかると思います。資産がどのくらい売り上げにつながっているかという比率です。
current ratio 流動比率 短期的な支払いをしなければならない流動負債に対する短期的に現金化できる流動資産の比率。
quick ratio 当座比率 短期的な支払いをしなければならない流動負債に対する支払い能力(当座資産=在庫を除いた資産)。
labor productivity 労働生産性 付加価値額÷従業員数。日本はこれが低いという説が流布していて、ダラダラ働いているか、管理の仕事が多すぎると言われています。ここでの付加価値は、売上から材料・仕入れを引いたもので、人件費は引いていないので注意です。これは来週かな?
labor distribution rate 労働分配率 人件費÷付加価値 付加価値がどのくらい人件費に回されているか。50~60%が適正とのこと。残りは会社が投資や研究開発や内部留保に使うのでしょう。
私としては、細部はまだまだですが、遠くにかすむ全体像が見えたような気がしますので、あと数回で企業会計を離れて金曜日の古典解説を再開しようかと考えています。何を読むかを考え中です。