今週の世界の研究所は、風力発電の業界団体であるGWEC (Global Wind Energy Council)を取り上げます。業界団体なので、意見は割り引いて聞く必要がありますが、データは使えるでしょう。
風力の寄与は2020年の発電量の5.9%だそうです。
現在、風力発電設備の日本勢のシェアはほとんどありません。今週は風力発電の周辺について調べたいと思います。
今年の風力発電の年次報告書の説明が下記ですが、報告書も含め、背景の説明がないのでわかりにくいです(70分)。
その中では、ベトナム、南アフリカが有望(2025年までの新設が各6GW)というのが面白かったです。このへんは風が一定なのかもしれません。
2020年は53%増加して93GWの発電所が新設されたそうです。地上が87GW, 海上が6GW、半分が中国、20%が米国です。米国はトランプ政権でも風力を新設していたということですね。
日本の2015年の総発電能力が260GWですから、世界の風力発電能力はすでにかなり多いですね。
全体像は下記のCNBC(米国の報道機関)のレポートが分かりやすいです。
太陽電池製造コスト(米国、当然シリコンの普及型太陽電池)現在 $2.99/Wなどは参考になります。
https://gwec.net/wind-industry-statement-on-economic-recovery-from-covid-19/ から英語を:
infrastructure インフラ
unprecedented アンプ「レ」シデンテッド 前例の無い、前代未聞の
economic contractions 経済の縮小
with surging unemployment 失業の急速な増大を伴って
growing debt burdens 増大する借金の重荷 debt 発音はデット 借金
policy makers 政策決定者 (よく使います)
Estimates of stimulus packages that have already been launched or announced are in excess of (USD) $10 trillion globally. 経済刺激策はこれまで立ち上げられたか宣言されたもので全世界で1135兆円を超えると見積もられています。
Wind energy has been a major creator of skilled jobs and community benefits, and
international agencies estimate that direct and indirect jobs in wind energy will more
than triple from 1.2mn in 2018 to nearly 4mn globally by 2030 if deployment takes place at the necessary rate. 風力発電はいろいろな専門職と地域の利益をたくさんもたらしてきました。国際機関の見積もりによれば、風力発電が直接間接にもたらす雇用は、適切な速さで展開されれば、2018年の120万人から2030年までには3倍の400万人になるとのことです。 mnはmillionの略でしょう。他にもbn=billion10億、 tn=trillion 1兆が使われています。雇用はあまり多くないですね。だから参入が難しいのかもしれません。
As oil prices continue to drop below historic lows, we strongly encourage Governments to
introduce meaningful carbon pricing mechanisms to fund the transition to a better built future.
石油価格は歴史の法則にしたがい下落し続けるので、我々は各政府により良い未来への変換に投資すべく実効性のある炭素課金の仕組みを導入すべきであると強く勧告します。 くらいでしょうか。