今週の企業会計は、損益計算書(profit and loss statement; P/L)の続きです。
企業の収益力を見る重要な指標です。利益がマイナスになるとたいへんです。貯金を食いつぶしたら確実に倒産します。
各人に帰属する売上高と経費を細分化して、社内の組織や個人が勤務時間当たりいくら稼いでいるかに落とし込むのが「アメーバ経営」をはじめとする「管理会計」だと理解しています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%90%E7%B5%8C%E5%96%B6
これを推し進めると、各人が意識するので利益は上がると思います。大学もその流れになってきています。大学全体では学生の授業料(→直接は入りません)+補助金+研究費のオーバーヘッドが売上高に相当するのでしょう。教員個人ごとに分けて計算する際、国からの補助金が大学全体の「業績」「獲得研究費」等の指標で増減されるので、最近はそれを個人について計算して給料に差がつくようになっています(いわゆる管理業務も勘案される)。企業も同じだと思いますが、長期的視野で短期の業績(利益)を求めない場合は、「武士は食わねど高楊枝」、で超然とする必要もあるでしょう。
P/Lの構造は、会計制度によりますが、日本の場合は
1「売上高」
2 売上原価 を引いて 「売上総利益」 (粗利 あらり)
3 販売費および一般管理費 を引いて 「営業利益」
4 営業外損益 を引いて 「経常利益」(けいつね)
5 特別利益・特別損失 を引いて 「税金など調整前当期純利益」
6 税金を引いて 「当期純利益」
となっています。外国の場合は、「経常利益」が開示されていない場合が多いです。危なくなってくると営業外損益(固定資産の売却、リストラ費用など)の影響が大きくなりますが、外国企業では外からは推測するしかないようです。
https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/51739/
従業員の給料=人件費はどこになるのでしょうか?
「売上原価」は、製造業の場合は、原料+工場で働く人の人件費+電気代・・・です。
販売費および一般管理費のところでも関係する人件費が入ります。
英語では多くの場合、下記のようになっています。
題名 gross income statement 連結損益計算書
sales including VAT 付加価値税を含む売上高
sales excluding VAT 付加価値税を除く売上高
cost of goods sold 売上原価
gross profit 売上総利益
selling expenses 販売費
administrative expenses 一般管理費
operating profit 営業利益
interest income 受取利息
interest expense 支払利息
profit after financial items 税引前当期純利益
tax 税金
profit for the year (net profit) 当期純利益
VAT 付加価値税 value added tax の略で、よく出てきます。
管理会計 managing accounting; accounting for control(AFC); accounting for management (AFM)
人件費 labor cost; personnel expenses パーソ「ネ」る=人事 エクス「ペ」ンスィズ=支出
武士は食わねど高楊枝(たかようじ) の英訳は webには下記がありました。
Samurai act as if they are full even when they are starving.
A samurai pretends he has eaten well when he has no food.
Better go to bed supperless than rise in debt. ←これは英語にある言い回しのようです。
supper = dinner
超然(ちょうぜん)とする He stands [holds himself/keeps himself] aloof from the world.
aloof 人から距離を置く、つんつんする アるーフ (level 7)