フラム(Fram 前進)号は、ナンセンが考案し、ノルウェー一番の船大工(Colin Archer)が設計・建造した木製の極地探検用帆船(全長39m幅11m)で、通常より丸い船底が特徴です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%8F%B7
ナンセンは極地探検で船が氷につぶされる危険を認識し、氷に押されたときに浮き上がるように、丸い底を持つ硬い木でできた船を国の援助で作りました。フラム号は、14人が3年間氷の流れに乗って北極海の海流を研究しさらに北極点を目指したFram Expedition(1893-1896)とそれに続く探検で活躍しました。その後、同国のアムンセン(Roald Amundsen)の南極点到達(1910-1912)のために使われ、成功に貢献しました。もともとは蒸気機関つきの帆船でしたが、この時はディーゼルエンジンをとりつけていたそうです。丸い底は速度や揺れの点で問題はあったようですが、先週紹介したEndurance号の遭難を考えると、氷から浮き上がる形状のすばらしさがわかります。単純で役に立つ、アイデアの傑作だと思います。現在は、オスロのFram Museumに保存されているそうです。私が行ってみたい場所の一つです。
https://frammuseum.no/
schooner スクーナー、2~3本マストの縦帆式帆船
shipwright 船大工、造船技師(=naval architect and shipbuilder) 「シッ」プライト
The freezing ice could crush a ship. 氷が固まるときに船が破壊される恐れがある。
The rudder and propeller were designed to be retracted. 舵とプロペラは収納可能に設計されていた。
The ship was also carefully insulated to allow the crew to live on board for up to five years. 乗組員が船上で5年は暮らせるように、船は注意深く断熱もされていた。
wreckage 難破船の遺物 wreck 難破(する) レック、レッケイジ
Siberia シベリア 英語の発音はサイ「ベ」リア
prow プラウ へさき、船首、飛行機の機首 (level 9)
walrus 「ウォ」ーるラス セイウチ
blubber 海獣の脂身
cetacean(s) クジラ目の動物 セ「テイ」シャン(ズ)
seal(s) アザラシ(耳あり eared seal)・アシカ(耳なし earless seal)・オットセイ(毛皮つき fur seal)の総称 ←日本語のほうが細かいですね
Norway ノルウェー Norwegian ノルウェー(人、語)(の)ノル「ウィー」ジアン
Oslo オスロ